26食 ページ27
カランコロンと下駄の音がする
Aと2人で祭りの会場まで歩いていく
横を歩くAを見ることができない
何でって？
そんなん決まっとるやろ？
黄緑色の浴衣やで
黄色とピンクの蜻蛉が気になるけど
あいつらの色やけど
まあ、幼なじみやしな
髪をお団子にしとるからうなじがよー見える
…………あかん
あかんぞ
俺のゾムさんが元気になってまう
何か違うこと考えよ
『ねえ、ずっと聞きたかったことがあるの』
「ふぇ！なっなんや？」
あかん
Aと話したらせっかく抑えた煩悩が……
『何で、私を夏祭り一緒に行こって誘ったの？』
隣を見ればそこにいたはずのAの姿がなく、後ろを振り返れば俯いたAの姿
『私が倒れる前日に何を言ったか覚えてる？』
勿論覚えとる
ーーーそんなん関係なくて、ゾムがどうしたいかを聞いてるんやんか！
ーーーそんなに嫌やったらなんで毎日ご飯食べに来たんよ！たとえ私に会いに来てたわけじゃなくても、ただご飯が目当てでも！
ーーーそんなに私が嫌なら二度とこやんといて！
悲しませたってわかっとる
傷付けたってわかっとる
Aが倒れたってわかって
ロボロに連絡もらって、そのままシャオロンに連絡した
俺が行くんやなくてあいつが行った方が喜ぶって思ったから
けど……
「何で俺がいかなあかんねて。お前が行けや。ロボロはお前に言ってきたんやろうが、俺が行く理由がない」
「だって、Aはお前が…」
「あいつが好きなん俺とちゃうで」
「へ？」
「やっぱり俺が好きやと思ってたんかい。で？簡単に諦めるんや。お前はそんくらいしかAの事が好きやなかったんやな」
「違う！」
「だってそうやろ？」
「違う！ちゃうんや」
「俺の事が好きやと思ったから諦めようと思ったんやろ？何が違うねん」
「…………Aが本当に好きなやつと幸せになってほしいやん」
「………だったらガチで素直になれや。それがAにとっての一番の幸せや」
シャオロンに背中を押されたなんて
そんなん言えへんな
「Aと一緒に行きたいって思ったからやけど？」
そう言うと少し泣きそうな顔のAがこっちを見ている
「言われたことは確かに覚えとる。ロボロにもシャオロンにも、大先生にも言われたし、責められた」
『じゃあ何で？』
「お前と、Aと一緒におりたいから」
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白ごま(プロフ) - フレンチクルーラーさん» んふ、ありがとうございます。そして楽しみだなんて本当にありがとうございます（T-T） (2023年1月27日 21時) (
レス) id: 4077e8578c (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - 今更ながら新作おめでとうございます。この作品楽しみに読んでます (2023年1月27日 10時) (レス) id: 2e81a6143c (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - .＊桜餅＊.@柿の種軍団_副団長さん» ふわぁ！！コメントありがとうございます！まさか私が読んでいる作品の作者様が来てくれるなんて思わなかったのでめっちゃドキドキしてます(>_<)神だなんて……神はあなた様の方です！応援ですか!?ありがとうございます！私も応援してます！ (2020年9月20日 14時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
.＊桜餅＊.@柿の種軍団_副団長(プロフ) - 気になり読んだら、ガチハマりしましたw私も作者していますが、こんなにキュンキュンする作品書けないですよぉお！！作者様は神様ですか？これからも、応援させて下さい！それでは、失礼しますー (2020年9月20日 12時) (レス) id: 8cd8f5d021 (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 桜さん» 桜様コメントありがとうございます。そんな、堂々と来てくださいよ…………やっぱりこの小説の方々のその後を書きたくなって書いちゃいましたﾃﾍｯ←……もう少しその後は書く予定です。楽しみに待っていてくださいね。応援ありがとうございますm(_ _)m (2020年9月7日 5時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
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