十三食 ページ14
頭が痛い
視界が霞む
喉も痛い気がする
暑いのに寒い
震えが止まらない
私、死んじゃうのかな？
「そんなわけないやろ。ただの体調不良ってか健康管理を怠った結果風邪ひいただけや。こんなんで死ぬか」
ホンマにあほやな。いや、ただの馬鹿か
心無い一言が突き刺さる
しかも正論……
『だって……』
「俺かて暇やないんやぞ。つうかゾムはどうした？いつもなら一番先に来とるってかこうなる前にあいつが気づいてなんやするやろ？」
『ゾムならもう来ないよ』
「……喧嘩か？」
『……違う』
「ふーん。まあ、どうでもエエねんけどな」
俺には関係ないし
そんなことを言ってのけたのはもう一人の幼なじみである天乃呂戊太
皆からはロボロと言われてる
そして心が無い
「ほんじゃ俺はもう行くな」
『行くん？』
「仕事や」
『そっか……ありがとうね』
「おん。あっ会社には連絡しといたでな」
『何か言ってた？』
「大先生が叫んどった」
ああ
ごめんなさい
うちの会社の食堂のどちらかの責任者がいない場合、もう片方の責任者が両方を見ることになっている
一つは私、もう一つは大先生が責任者だ
つまりは今日は大先生が二つを掛け持つことになる
社員が多いからという理由で二つある食堂だが、それでも時間が来ればそれこそ戦場となる
それを二つ
今度何か作ってあげようかな？
タバコの方がいいかな？
それとも女の子？
「まあ、いつもサボりぎみやってんからたまにはエエんとちゃうか？」
だからゆっくり休めや
お粥作ったで食べろや
仕事終わったら確認しに来るからな
そう言い残しロボロは仕事に行った
途端に静かになる
体調が悪いときほど人寂しくなる
それでも誰でも良いわけじゃない
来てほしいのは
側にいてほしいのは
やっぱり彼であって
馬鹿だよね
あんなこと言って
もう来るはず無いのに
会ってくれるはずないのに
会いたいって
思ってしまう
薬が効いたのか
気づいたら寝てしまっていた
「…………やっぱりあの時に言うたるべきやったんやな」
一番会いたい人の声がした気がした
「ゆっくり休めや」
温もりを感じた気がした
頭を誰がが撫でてくれた気がした
『……ゾ……ム……』
「気にせんと、ゆっくり休めや」
『……ゆ…め…？』
「夢やな」
『……』
そっか
夢だよね
ゾムが来るはず無いもん
夢なら良いよね？
『ゾ……ム…』
(ずっと好きだったんだよ)
夢でも言葉に出来ないなんて……
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白ごま(プロフ) - フレンチクルーラーさん» んふ、ありがとうございます。そして楽しみだなんて本当にありがとうございます（T-T） (2023年1月27日 21時) (
レス) id: 4077e8578c (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - 今更ながら新作おめでとうございます。この作品楽しみに読んでます (2023年1月27日 10時) (レス) id: 2e81a6143c (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - .＊桜餅＊.@柿の種軍団_副団長さん» ふわぁ！！コメントありがとうございます！まさか私が読んでいる作品の作者様が来てくれるなんて思わなかったのでめっちゃドキドキしてます(>_<)神だなんて……神はあなた様の方です！応援ですか!?ありがとうございます！私も応援してます！ (2020年9月20日 14時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
.＊桜餅＊.@柿の種軍団_副団長(プロフ) - 気になり読んだら、ガチハマりしましたw私も作者していますが、こんなにキュンキュンする作品書けないですよぉお！！作者様は神様ですか？これからも、応援させて下さい！それでは、失礼しますー (2020年9月20日 12時) (レス) id: 8cd8f5d021 (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 桜さん» 桜様コメントありがとうございます。そんな、堂々と来てくださいよ…………やっぱりこの小説の方々のその後を書きたくなって書いちゃいましたﾃﾍｯ←……もう少しその後は書く予定です。楽しみに待っていてくださいね。応援ありがとうございますm(_ _)m (2020年9月7日 5時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
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