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40th Snowfall Continue ページ38
大吾 「この声…」
マモン 《ベル…》
この場所にいないはずの光でベルフェゴールが見えた。
マモン 《どうして…》
ベルフェゴール 「2人を助けに来たよ。早くここから…」
マモン 《出られない…》
ベルフェゴール 「出られる！」
マモン 《え？》
大吾 「ベル…」
ベルフェゴール 「今までごめん。ようやくテリオン様が僕達を騙していたのに気づいた。そして…僕も騙してごめん。」
大吾 「え？」
ベルフェゴール 「無理やりに僕の願いを叶えてもらったり、2人のお母さんは本当に存在しないって言ってたり…」
マモン 《もういいよ、ベル。間もなく僕達は消えるから。》
ベルフェゴール 「消えさせない！」
マモン 《でも僕は偽者。どの世界に存在しないんだ。」
大吾 「たからそんな事じゃないって！貴方も僕でしょ？だから一緒に生きるんだ。」
マモン 《でも僕が大吾と一緒に居たら…》
ベルフェゴール 「だったら今から新しく始めよう。」
マモン 《新しく？》
ベルフェゴール 「僕、見付けたんだよ。2人のお母さんを。」
大吾 「母さん？」
マモン 《母…さん？》
保存してたスノーカード1枚を2人に渡した。
ベルフェゴール 「これが2人のお母さんのいい場所。」
スノーカードから映ったのは…
マモン 《母さん！》
大吾 「そこって…」
ベルフェゴール 「アビス次元の城の一番地下にある独房。2人とスノーライトピンクを待っている。」
マモン 《母さんが…》
大吾 「僕達を待っている…」
大吾に付いた闇が少しずつ消え始めた。
大吾 「僕は…」
マモン 《母さんとの約束を…》
ベルフェゴール 「じゃあ、早く行こう。みんな待っているから。」
マモン 《でも…》
ベルフェゴール 「僕は2人ともが大切なんだ！」
マモン 《僕も…大切？》
大吾 「貴方とベルは一番の親友。だからお互いを大切にする。知ってるんでしょ？」
マモン 《うん、知ってる。君の人生を奪ってごめん。》
大吾 「だからもういいって。行きましょう。」
2人は手を繋いて大吾に取り付いた闇が完全に消え、ベルフェゴールも手を伸ばして小さな光の球が眩しく輝き始めた。
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作者名：時音 | 作成日時：2023年6月21日 0時
