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39th Snowfall Continue ページ25
大吾 「ありがとうございました。」
異常なし、仕事が終わったばかり…のはずだった。
「あの…」
大吾 「はい、いらっしゃ…」
違う服を着ていたベルフェゴールだった。
大吾 「あっ…」
ベルフェゴール 「この前はすみませんでした!」
大吾 「えっ?」
ベルフェゴール 「なんか、僕が貴方に…」
大吾 「いや、それは完全に僕が悪いんです。なんか嫌な記憶を思い出して逃げたから。」
ベルフェゴール 「本当にすみません!」
大吾 「だから良いですって!知らない人にあんな事をしたのは僕が悪いんですから。でも、僕を知っているんですか?」
ベルフェゴール 「…いいえ。でも貴方が僕の大切な友達に似てて、思わずについ…」
大吾 「そうですか。あ、そうだ。ケーキでもいかがですか?」
ベルフェゴール 「ケーキ?」
大吾 「はい!ここのメニューは一押しです。」
ベルフェゴール 「…なら、お願いします。(その笑顔…)」
アイスティーとオレンジケーキを出した。
ベルフェゴール 「これは?」
大吾 「僕が一番大好きなオレンジケーキです。僕の母もこれが大好きだったらしいです。」
ベルフェゴール 「らしい?」
大吾 「僕は母と出会ったのは僕の光でした。暗くて怖い場所に閉じ込めて初めて僕に優しくしてくれた。血で繋がっていないけど、本当に親子の感じで過ごしました。」
ベルフェゴール 「そうだったんですか。(マモンが幹部になる前の話…)」
大吾 「でもある日から母さんが見つからなくて探しに行ったら…」
ベルフェゴール 「(…幹部になってからの記憶がないんだ。って、涙?)」
話を聞いてながら思わずに涙が流し始めた。
大吾 「あっ、ごめんなさい!あんな話を出して。」
ベルフェゴール 「いいえ。貴方も大変に過ごしたんですね。僕も親のせいでいつも生きたくないって感じました。」
大吾 「そうだったんだ。僕は西畑大吾。君は?」
ベルフェゴール 「僕は…」
姉 『誕生日おめでとう、リュウセイ!』
リュウセイ 『ありがとう、姉さん!』
ベルフェゴール 『ねぇ、マモン。』
マモン 『どうした?』
ベルフェゴール 『僕達、いつも一緒だよね?』
マモン 『何を言ってんの?もちろん僕はいつも一ベルと緒だよ。』
ベルフェゴール 「…ベル。」
大吾 「ベル?」
ベルフェゴール 「鈴のような。やっぱ変?」
大吾 「ううん、むしろ可愛い。」
ベルフェゴール 「本当?」
大吾 「うん。僕もベルって呼んでいい?」
その笑顔、なぜか少し安心出来る。
ベルフェゴール 「…うん。よろしくね、大ちゃん。」
《ベル…》
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作者名:時音 | 作成日時:2023年6月21日 0時