＊３４０話 ページ41
樹「貴方は俺の…完璧な人」
「っ…」
樹「努力家で、真面目で、勤勉で…いつも太陽みたいな笑顔で笑って…会えただけで、今日もいい日だって思えるくらい…俺の心から離れてくれない」
「っ…うん…」
樹「あなたのおかげで今の俺はいるし…あなたのおけげで…俺の人生は輝いてる」
「…うん」
樹「…だから」
私の手を握る手に、ギュッと力が入った。
樹「…だから、今度は俺が…あなたの人生を彩る番だ」
「っ…！」
樹「…今すぐは無理かもしれないけど…俺は二人の進む先を、ずっと隣で支え合っていきたい」
彼とお揃いの指輪がキラキラと輝いていた。
それに負けないくらい…
うぅん…
それよりもずっと魅力的な彼の瞳に
吸い寄せられるように惹かれて、目が離せなかった。
樹「…一生かけて…俺があなたを幸せにして見せる」
「い、つき…」
樹「…これは、その証」
彼の言葉に反応するように、左手の薬指にある指輪が熱く熱を持ったような感覚がした。
この指輪が…ただのお揃いの指輪じゃないことに気付いて
ボロボロと涙が溢れてきた。
そんな私を、後ろからギュッと抱きしめてくれる。
優しく頭を撫でて、濡れた頬に優しくキスを落としてくれた。
樹「愛してる、A」
甘く、優しく…愛の籠った声で彼が呟いた。
胸が痛いくらいにギューッとなって
せっかく彼が微笑んでくれてるのに、私は泣くことしかできなかった。
心の底から溢れてくる感情は
嬉しいやら感動やら何やらで、いっぱいになる。
ホテルのバルコニーで、月明りに照らされて
こんな素敵な…プロポーズされて
苦しいくらい胸がギュッとなる。
でもこれが、幸せだと言うのだろう。
これが…彼に対する私の愛なんだ。
「っありがとう…樹…！」
ボロボロ零れる涙を優しく拭ってくれる。
思えば、ずっと前からそうだった。
彼は私がボロボロのとき
いつもそばに居てくれた。
泣いてるときは…ただ何も言わず私の話を聞いて、涙を拭ってくれた。
ねぇ、樹。
私も同じなんだよ。
あなたのことを思い出せなくて…たくさん傷つけてしまったけど
私の人生は…あなたに出会ってから変わった。
最初は…私の完璧な人生に現れた異物のような存在だった。
でも…
いつの日か私の人生に溶け込んで
…私にとって居ないとダメな存在になっていった。
今ではもう…あなたの居ない人生なんて想像出来ない。
そう思うくらいに、私の人生は彼色に染まっていた。
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彼岸花(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！こだわってる部分皆さんに知って欲しくていろいろ書いてしまいました笑 ドキドキしてくれて凄く嬉しいです！壱馬くんエンドも制作中ですのでぜひまたドキドキして欲しいです！ (10月17日 22時) (
レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 長い間ドキドキをありがとうございます泣まさかハンカチやカクテルにも意味があるとは思ってなかったので今から読み返すことにワクワクしてます！笑毎日の更新に本当に踊らされてる気分でした！！壱馬くんendもあると？そちらも毎日ドキドキで読んでる未来が見えます笑 (10月17日 12時) (レス) @page46 id: 48ea1ba99f (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - M aさん» コメントありがとうございます！毎日更新大変でしたが、皆様が毎日楽しみにしてると言ってくれてとてもやり甲斐がありました！樹くんとは綺麗な終わり方だったので、ここで終わろうと思ったのですが、やっぱり壱馬さんの世界線も書きたいと思いました！ぜひお楽しみに！ (10月16日 8時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - はじめまして。完結お疲れ様でした😊 一日の終わりに更新されているのが、毎日嬉しくて楽しみだった作品でした！樹くんとの幸せなお話は終わってしまい寂しいですが、壱馬くんとの世界線も見られるということで、引き続き楽しみにしております😳 (10月16日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！とても長く感じました笑 季節を皆様とたくさん越しましたね笑 でもとても幸せでした！また壱馬くんEND続きますので、是非読んでくださると嬉しいです！ (10月16日 8時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年9月24日 19時
