＊３０１話 side藤原樹 ページ2
顔を真っ赤にして黙り込んでるAさん、今すぐ抱きしめて顔を隠してあげたい。
でもそんな顔するから、みんなニヤニヤしながら俺らを見てる。
それに彼女も気づいたのか、首をブンブンと横に振った。
「と、とにかく、もうみんなの前じゃ喧嘩しないんで」
樹「みんなの前じゃなくても喧嘩しないって言ってよ」
「いや、今日で確信した、多分また喧嘩する」
樹「…何それ」
仲悪いってこと？
思わずムッとしてしまう。
Aさんの発言に大爆笑してる彰吾さんを無視して、Aさんを見やれば
不穏なこと言っておきながらニコニコと笑っていた。
「でもまた仲直りすればいいよね」
樹「っ……」
クスっと優し気に微笑んだ彼女の笑顔に
また息を呑む。
「まぁ、なるべく喧嘩はしたくないけどね」
樹「…う、ん…」
「ふふっ」
またニコリ、ただ笑うだけ。
いつからそんな笑顔、俺に見せてくれるようになったんだっけ。
…彼女になったらそんなふうに笑ってくれんの？
「じゃあ、私はメイクルームの片付けあるんで」
お疲れ様でした〜と、機嫌よさそうに楽屋を去って行く彼女は
そんな魔性な性格してたのかと疑いたくなるほど、小悪魔だった。
さんざんドキドキさせておいて、本人は気付いてないし。
さっさと仕事に戻っちゃうし。
…あぁもう、とことん俺は、彼女の笑顔に弱いらしい。
クスっと微笑んだ彼女が美しくて
確実に見惚れてた。
うわ…今の誰かに見られたかな。
彼女の顔も、俺の反応も見られたくなかった。
彼女以上の美人だって、芸能界にゴロゴロいるし
実際に会ったことだってある。
……でも
どうしようもなく惹かれるのは彼女だけ。
こんなに愛おしい気持ちで溢れるのは
彼女相手だけだ。
北「…Aちゃん、なんかもっと可愛くなったよね」
陣「いやそれな、なんかめっちゃ笑うようになったし」
壱「あれのどこが可愛げないんだか」
慎「なんて言うか、前よりも笑うようになりましたよね」
力「あ、確かにそうかも」
陸「あーあー…Aちゃんは樹のものになちゃったかー」
樹「……はい」
あの人は俺のもの。
周りの人からそう認識されているという事実だけで喜んでしまう俺は
本当にあの人に夢中なんだと、今更気付いた。
初めての恋愛でもないくせに浮かれすぎって思われてるかもしれないけど
…付き合って一日目だし。
喧嘩したけど、許して。
そう、見えない誰かに心の中で呟いて、一人微笑んだ。
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彼岸花(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！こだわってる部分皆さんに知って欲しくていろいろ書いてしまいました笑 ドキドキしてくれて凄く嬉しいです！壱馬くんエンドも制作中ですのでぜひまたドキドキして欲しいです！ (10月17日 22時) (
レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 長い間ドキドキをありがとうございます泣まさかハンカチやカクテルにも意味があるとは思ってなかったので今から読み返すことにワクワクしてます！笑毎日の更新に本当に踊らされてる気分でした！！壱馬くんendもあると？そちらも毎日ドキドキで読んでる未来が見えます笑 (10月17日 12時) (レス) @page46 id: 48ea1ba99f (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - M aさん» コメントありがとうございます！毎日更新大変でしたが、皆様が毎日楽しみにしてると言ってくれてとてもやり甲斐がありました！樹くんとは綺麗な終わり方だったので、ここで終わろうと思ったのですが、やっぱり壱馬さんの世界線も書きたいと思いました！ぜひお楽しみに！ (10月16日 8時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
M a(プロフ) - はじめまして。完結お疲れ様でした😊 一日の終わりに更新されているのが、毎日嬉しくて楽しみだった作品でした！樹くんとの幸せなお話は終わってしまい寂しいですが、壱馬くんとの世界線も見られるということで、引き続き楽しみにしております😳 (10月16日 8時) (レス) id: a3905d213c (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！とても長く感じました笑 季節を皆様とたくさん越しましたね笑 でもとても幸せでした！また壱馬くんEND続きますので、是非読んでくださると嬉しいです！ (10月16日 8時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年9月24日 19時
