＊２４７話 ページ48
北「えー、別に気にしなくていいのに」
陸「ね！むしろすっぴんだと幼くてかわいい〜」
ここ数日ずっとこの人たちのカッコイイ姿を見てきて
すっぴん見せる勇気がある女の子いると思う？
絶対無理だよ…！
いつもは助けてくれるはずの壱馬くんは、今日はなんかずっと黙ってるし…。
ちらりと壱馬くんを見れば…バッチリ目が合ってしまった。
「っす、すいません…！皆さん、今から温泉ですよね…？」
北「うん」
「引き留めちゃってすいません…！じゃあ、私はこれで…」
壱「っ待って！」
「えっ？」
壱馬さんに腕を掴まれて、部屋に帰ろうとした足が止まった。
壱「…寝る前に少し、話さん？」
「は、はいっ？」
上目遣いでそう言う壱馬さんに、私の心臓はドキリと音を立てる。
話す？寝る前に…？
私と…？
「は、はい…それはもちろん…」
壱「ホンマ？やった、じゃあお風呂入ってくるから、待ってて」
「はい」
壱「待ってる間、風邪ひかんとってな」
「は、はい」
壱「じゃあ」
ヒラヒラ手を振って、我先にと行ってしまう壱馬さん。
北「さっきまでライブの反省点叩き出してたのに、Aちゃんの顔見た途端アレかよ」
陸「ね〜」
反省点なんてなさそうなのに、ボーカルで集まってそんなことしてたんだ…。
ストイックな姿勢…完璧を求める姿勢はいつも尊敬する。
北「じゃ、俺らも行ってきまーす」
陸「行ってきます！」
「いってらっしゃい」
男湯へ入っていく３人を見送って…私はどうしようかと思案する。
お互いの部屋の位置なんて知らないし…。
あ、そうだ、ここで待って居よう。
温泉の前にあるソファーが置いてある憩いの空間。
自販機でお水買って、ソファーに座って壱馬くんを待つことにした。
私、こんなダサい部屋着で会っちゃった…何してんだろ、私。
すっぴんで会っちゃったし…。
思い出すだけでも恥ずかしくなる。
スマホを開いて、SNSでライブの感想のつぶやきを見漁る。
みんな大興奮しているのが、文字からでも伝わってきた。
感想をボーっと見ていると…だんだんと眠気が襲ってきた。
やっぱり、いつもより疲労がたまっているのかもしれない。
少し、少しだけ。
５分だけ………。
するりと手からスマホが滑り落ちていく。
ソファーに身を沈めて目を閉じてしまえば
あっという間に意識は薄れて行った。
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彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！どんな展開になるか想像してくださるとなんか照れくさいです笑 楽しみにしてくださってて嬉しいです、どんな展開になるかお楽しみに！ (8月29日 10時) (
レス) @page48 id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - うわぁ〜これはいっちゃん来るのかな？？壱馬くんかな？？違う展開なのかなぁ、、🤔💭楽しみです〜 (8月29日 1時) (レス) id: 343c46a3b9 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！ちょっとずつですがいろんな関係が動いてます…！この３人のもどかしい感じをもう少し味わっていただけたらと思っています！ぜひ今後も呼んでくださると嬉しいです！ (8月23日 23時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 昨日からもうドキドキが止まらないです〜！！！いったいどうなるの藤原樹！！！壱馬さん…いや壱馬くんんん！！！！って感じです本当毎日ありがとうございます！！ (8月23日 21時) (レス) @page38 id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - みうらむさん» コメントありがとうございます！樹くんのターンお待たせしました！少しずつですが樹くんと主人公ちゃんとの関係が明かされて行く予定ですので、お楽しみに！ (8月21日 23時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年8月2日 19時
