＊２４３話 ページ44
樹「……まぁ、そうですね。まぁ俺はファンに見せたいんで」
「っ…………」
陸「そうそう！ファンに見せたいのは一緒でしょ！」
北「じゃあAちゃんに見せなくていいじゃないですか」
壱「ホンマですよ」
当然だよ、今日のライブもそもそもファンのためにあるようなもので
今日のために頑張って身体鍛えてきたのはみんな一緒でしょ。
なのに、彼の言葉になぜか胸がズキズキしてしまう。
「はい、メイク終わり、次来れる人来てください」
陸さん、ファンにもメンバーさんにも天然って言われてるけど
今実感した。
北「お願いしまーす」
「はーい」
北人くんの髪に櫛を通しながら…
つい考えてしまう。
久しぶりに聞いた彼の声のせいで。
あのキスから何も進まないままライブまで来てしまった。
別に何もなくていい。
気にしたら負け、好意を向けてくれる人にだけ目を向ける。
そう思っていたのに…。
……いつ、どこで…会ったんだろう。
……彼との思い出を、頭の中で探してしまっている。
あんな顔のいい人、一度見たら忘れないでしょ普通。
いくら完璧を目指してない頃だとはいえ…
忘れるなんて……。
北「Aちゃん、俺今日この髪型にしたい」
「…あ、うん、わかった」
北「Aちゃん、生歌楽しみにしててね」
そう言って笑った北人くんに笑い返す。
いけない、今は仕事中。
今日は大事なライブなんだから。
頭を切り替えて、頼まれたヘアセットをしていく。
初めてみんなのステージが見れる機会。
……藤原樹のこと考えてる暇なんかない。
……初めての生ライブ。
なんか緊張しちゃうな…。
自分がステージに立つわけでもないのにそんなこと考えてる自分に呆れながら、仕事に取り掛かることにした。
＊
「Aちゃん！こっちこっち！」
「あ、はい！」
用意してもらった関係者席。
ヘアメイクとしての仕事もあるから、少ししか見れないけど
みんなのステージを、こんな素敵な席で見ることが出来た。
ステージも大きくて、人も多くて、一瞬迷いそうなくらい、この場は盛り上がっていた。
「はぁー！楽しみ！」
「私RAMPAGEのライブ初めて見ますし、緊張します」
「大丈夫、何回見てても緊張するものよ」
「やっぱりライブはドキドキするよね〜」
へぇ……そういうものなんだ…。
三代目さんの時もライブは経験してたのに…。
あの時は余裕がなかったからか、全然楽しむことができてなかったんだな…。
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彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！どんな展開になるか想像してくださるとなんか照れくさいです笑 楽しみにしてくださってて嬉しいです、どんな展開になるかお楽しみに！ (8月29日 10時) (
レス) @page48 id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - うわぁ〜これはいっちゃん来るのかな？？壱馬くんかな？？違う展開なのかなぁ、、🤔💭楽しみです〜 (8月29日 1時) (レス) id: 343c46a3b9 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！ちょっとずつですがいろんな関係が動いてます…！この３人のもどかしい感じをもう少し味わっていただけたらと思っています！ぜひ今後も呼んでくださると嬉しいです！ (8月23日 23時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 昨日からもうドキドキが止まらないです〜！！！いったいどうなるの藤原樹！！！壱馬さん…いや壱馬くんんん！！！！って感じです本当毎日ありがとうございます！！ (8月23日 21時) (レス) @page38 id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - みうらむさん» コメントありがとうございます！樹くんのターンお待たせしました！少しずつですが樹くんと主人公ちゃんとの関係が明かされて行く予定ですので、お楽しみに！ (8月21日 23時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年8月2日 19時
