＊２３０話 ページ31
「昨日は登坂さんと今市さんと４人で飲んでたんです」
壱「え！臣さんも居ったん？なら尚更……いや、それより大丈夫？ちゃんと帰れたん？」
「タクシーで帰ったので、大丈夫ですよ」
壱「…そっか」
「…すいません、プロ意識欠けてますよね、気を付けます…」
壱「…うぅん、Aさんもそんな時くらいあるよな」
とくに壱馬さんにはこんな姿見せたくなかったのになぁ…。
それでも優しく微笑んでくれる壱馬さんは、本当に優しくて、頭が上がらない。
壱「…でも気を付けて、あんまり夜遅くまで飲むと心配する」
「っす、すいません」
彼の言葉にドキリとする。
失望された…？
壱「…酔いつぶれたりしたらあかんで、そん時は遠慮なく俺に連絡して？迎え行くし」
「いやいやいや！そんな！壱馬さんにそこまでしてもらうなんて…！」
壱「気にせんで、ちょっと酔ったAさんも見てみたいし…ってなんかキモイな俺笑」
「い、いえっ…！」
小さく笑う壱馬さんにつられてへらりと笑うと…優しく頭を撫でてくれた。
少し恥ずかしいけど…心地いい。
壱馬さんはスキャンダル気にしてるって言ってたし…。
…この仕事するようになって、壱馬さんの近くにいる時間が増えたから
壱馬さんのプロ意識とかすごく身近に感じるようになった。
…共演した女優さんに声掛けられて…連絡先を交換したいとお願いされてるところも見たことがある。
でも彼はいつもスマートに優しく断っていて、本当にスキャンダルを気にしてるのが分かった。
だから、ヘアメイクの私が酔っ払ったなんて理由で呼び出してはいけない人だ。
本当、壱馬さんにまで心配かけちゃって、私気を抜きすぎだ。
壱馬さんの前だけでも完璧な姿でいないと…！！
口臭スプレーを振りかけて、気を入れなおしたとき…。
樹「おはようございます」
壱「あ、おはよう樹」
「……おはようございます」
藤原樹が、二番乗りでメイクルームに入ってきた。
一瞬だけこっちを見た彼は…またすぐに視線を逸らして離れた席に座った。
ほかのヘアメイクさんが、彼のヘアセットに取り掛かる。
…今日もまた、目は合わない。
…そうだ、登坂さんの言う通り。
私は私に好意を向けてくれる人に、意識を向けよう。
とりあえず、しばらくお酒は控えよう。
…最近は誰かと一緒に飲みに行くことが出来なかったから、昨日は失敗しちゃっただけ。
昨日の失敗を猛省して、今日の仕事の準備に取り掛かった。
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彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！どんな展開になるか想像してくださるとなんか照れくさいです笑 楽しみにしてくださってて嬉しいです、どんな展開になるかお楽しみに！ (8月29日 10時) (
レス) @page48 id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - うわぁ〜これはいっちゃん来るのかな？？壱馬くんかな？？違う展開なのかなぁ、、🤔💭楽しみです〜 (8月29日 1時) (レス) id: 343c46a3b9 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！ちょっとずつですがいろんな関係が動いてます…！この３人のもどかしい感じをもう少し味わっていただけたらと思っています！ぜひ今後も呼んでくださると嬉しいです！ (8月23日 23時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 昨日からもうドキドキが止まらないです〜！！！いったいどうなるの藤原樹！！！壱馬さん…いや壱馬くんんん！！！！って感じです本当毎日ありがとうございます！！ (8月23日 21時) (レス) @page38 id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - みうらむさん» コメントありがとうございます！樹くんのターンお待たせしました！少しずつですが樹くんと主人公ちゃんとの関係が明かされて行く予定ですので、お楽しみに！ (8月21日 23時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年8月2日 19時
