＊２０３話 ページ4
「…六年前、何も言わずに居なくなってしまって、申し訳ございませんでした…！！」
誰かが、困惑の声を漏らしたのが聞こえた。
……だって言ってないもん、みんなには。
私が…逃げ出したこと。
後任のヘアメイクが決まるまで、我慢できなかった。
だからHIROさんに無理を言って…仕事を投げ出して逃げた。
「…A……」
優音の声がして、目を閉じた。
頭を上げることが出来ない。
何も言わない皆さんに…小さく唇を噛んだとき。
ポンっと肩に手を置かれた。
NT「顔、あげて」
NAOTOさんに言われて…渋々顔を上げた。
NT「おかえり、Aちゃん」
「っ…！！」
その瞬間、目頭が熱くなった。
あまりにも優しい声で
あまりにも優しい笑顔だったから。
そんな私の頭を撫でてくれるNAOTOさんに
小さく唇を噛んだ。
どうして…。
NT「俺らこそごめん、Aちゃんの苦しみを気付いてあげられなかった」
「っ…」
NT「ずっと、気になってた」
決して皆さんが謝ることじゃないのに。
あんなに失礼なことしたのに…。
…変わらず優しくしてくれるの？
NAOTOさんの肩越しに見える皆さんは
涙で顔がぼやけているのに…すごく優しく笑ってくれている気がした。
臣「おかえり、待ってたのにランペのほう行っちゃったか〜」
岩「ほんとですよ、俺らずっとAちゃんのこと気になってたのに」
健「ほんまごめんなぁ、守ってあげられへんかった」
「っ……」
Ｅ「帰って来てくれて嬉しいよ」
直「大人になったね、Aちゃん」
「みな、さん……」
今「元気そうでよかった」
ニッコリ笑った今市さんの笑顔を見るのが久しぶりで…
その優しさにとうとう涙がこぼれて、手で拭った。
ヤダ、RAMPAGEのみんなの前で泣くつもりなかったのに。
三代目の皆さんが、ワシャワシャ頭を撫でてくれたのが、嬉しかった。
岩「えー、ランペのヘアメイクなの？今からでも俺らのヘアメイクにならない？」
臣「それな、俺またAにヘアセットしてもらいたい」
壱「ダメです、いくら臣さんでも！」
臣「…ふっ笑 随分Aに懐いてんじゃん、壱馬」
壱「…Aさんは、RAMPAGE専属のヘアメイクですから」
何故か言い合いに発展しつつある壱馬さんと登坂さんに、ようやく涙が止まり始めた。
服の袖で涙を拭いたらがっつりメイクが取れちゃったけど仕方ない。
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彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！どんな展開になるか想像してくださるとなんか照れくさいです笑 楽しみにしてくださってて嬉しいです、どんな展開になるかお楽しみに！ (8月29日 10時) (
レス) @page48 id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - うわぁ〜これはいっちゃん来るのかな？？壱馬くんかな？？違う展開なのかなぁ、、🤔💭楽しみです〜 (8月29日 1時) (レス) id: 343c46a3b9 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！ちょっとずつですがいろんな関係が動いてます…！この３人のもどかしい感じをもう少し味わっていただけたらと思っています！ぜひ今後も呼んでくださると嬉しいです！ (8月23日 23時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 昨日からもうドキドキが止まらないです〜！！！いったいどうなるの藤原樹！！！壱馬さん…いや壱馬くんんん！！！！って感じです本当毎日ありがとうございます！！ (8月23日 21時) (レス) @page38 id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - みうらむさん» コメントありがとうございます！樹くんのターンお待たせしました！少しずつですが樹くんと主人公ちゃんとの関係が明かされて行く予定ですので、お楽しみに！ (8月21日 23時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年8月2日 19時
