＊２０２話 ページ3
力「？うん、いいよ」
陣「あ、そっか。Aちゃん、前は三代目さんのヘアメイクやったもんな」
「はい…挨拶、しないと」
陸「じゃあ一緒に行こう」
「…ありがとうございます」
どんな言葉も受け入れよう。
失礼な辞め方して、いきなりいなくなったこと
責任感とかなかったし、きっと迷惑かけた。
そのことも謝って…許されるか分からないけど
自己満足でもいいから、謝りたい。
全員分のヘアメイクを終えて、スタッフさんに教えて貰った三代目さんの楽屋へ向かう。
正直心臓バックバクで死にそう。
みんなの後ろを歩いているけど
楽屋までの道が遠く感じる。
…脚が重たい。
自分のつま先を見ながら歩いていた時だった。
陣「あ、お疲れ様です！！」
陣さんの大きな声に、ビクリとした。
え、まだ楽屋ついていないはずじゃ…。
ちらりと皆さんの影から覗くと…
向こうの廊下からちょうど歩いてきた三代目の皆さんと鉢合わせしてた。
しかも全員、しかも優音たち、ヘアメイクもいる。
うわあああタイミング悪い！！
せめて、せめて三代目さんたちオンリーの時が良かった。
……なんて文句を言ってもしょうがないか。
今更、背を向けて逃げるわけにもいかない。
けど…脚が、動かない。
みんなの後ろから、顔を出せない。
震える手を抑え込んで、唇を噛んだ。
その時。
ドンッと、背中を強く押されて…前に出てしまった。
えっ…。
振り向いたときに見えたアイツの顔は
見たことないくらい優し気に笑っていた。
「あ………」
目を丸くした三代目の皆さんに、心臓がドクッと鳴った。
NT「え……A、ちゃん？」
NAOTOさんに名前を呼ばれて…
もう五年以上前の記憶が、一気に蘇ってきた。
そうだ、私…NAOTOさんにAちゃんって呼ばれて、いっぱい可愛がってもらってたな。
お料理美味しいお店、いっぱい連れて行ってもらった。
直「え、本物？」
臣「…A……」
今「え、Aちゃん！？」
岩「え、えぇっ！？帰って来てたの！？」
健「Aっ…！」
E「え、本当に…？」
みんな、目を丸くして…
また、私の名前を呼んでくれた。
そんな皆さんに、深々と頭を下げた。
「っお久しぶりです、望月Aです」
声が、震える。
「一か月前に、RAMPAGEさんの専属ヘアメイクとして、またここに戻ってきました」
もっと早く、挨拶に来なければいけなかった。
もっと早く…謝らなければいけなかった。
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彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！どんな展開になるか想像してくださるとなんか照れくさいです笑 楽しみにしてくださってて嬉しいです、どんな展開になるかお楽しみに！ (8月29日 10時) (
レス) @page48 id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - うわぁ〜これはいっちゃん来るのかな？？壱馬くんかな？？違う展開なのかなぁ、、🤔💭楽しみです〜 (8月29日 1時) (レス) id: 343c46a3b9 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！ちょっとずつですがいろんな関係が動いてます…！この３人のもどかしい感じをもう少し味わっていただけたらと思っています！ぜひ今後も呼んでくださると嬉しいです！ (8月23日 23時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 昨日からもうドキドキが止まらないです〜！！！いったいどうなるの藤原樹！！！壱馬さん…いや壱馬くんんん！！！！って感じです本当毎日ありがとうございます！！ (8月23日 21時) (レス) @page38 id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - みうらむさん» コメントありがとうございます！樹くんのターンお待たせしました！少しずつですが樹くんと主人公ちゃんとの関係が明かされて行く予定ですので、お楽しみに！ (8月21日 23時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年8月2日 19時
