＊２１９話 side藤原樹 ページ20
陸「お願い！一生のお願い！」
「こんなところで一生のお願いなんて使っていいんですか？」
陸「いいから！マジで頼む！」
「もう…困りますよ、そんな言われても…」
陸「一瞬！少しだけでいいから！」
「……………」
陸「お願い…服、脱いで？」
壱/樹「「っ！？」」
思わず目を見開いて驚いてしまった。
怪しい会話なんて大したことないって思っていたけど
これは扉の前で聞く価値があったように思える。
壱馬さんなんてさっきより耳押し付けて聞き耳立ててるし。
男５人集まって、扉の前で聞き耳立てていた。
廊下を通りかかったスタッフがめっちゃ変な目で見てたんだけど。
「…しょうがないですね、今二人きりですし…」
樹「………え」
「少しだけですよ…？」
そう囁くような彼女の声に思考が停止した。
え、これヤバくね…。
そう思った時には扉が開いていた。
陣「ちょ、壱馬！いきなり開けんな！」
健「え、Aちゃん脱いでるの！？」
健太さん変態、と思いつつも俺も気になるから
つい楽屋の中を覗くけど…。
中は拍子抜けしたみたいになんにもなかった。
「あ、おはようございます、皆さん」
いつも通り笑顔で挨拶する彼女は、ドア前の色気なんてないような爽やかさだった。
陸「あー！もう邪魔しないでよー！」
壱「…陸さん？Aさんに何お願いしてたんですか？」
明らかに張り付けたような笑顔で陸さんに迫る壱馬さん。
でも陸さんは全然壱馬さんの気持ちに気付いていないらしい。
陣「Aちゃんに脱いでって迫ってたやん！」
陸「え、僕が！？」
健「なんか怪しい関係じゃないんですか！？」
陸「ち、違う違う！今日のAちゃんの格好見てよ！」
『格好？』
全員の声が合わさって、全員がAさんのほうを見る。
いきなり全員の視線を浴びたAさんはビクリとして
苦笑いを浮かべていた。
白いTシャツに、淡い水色のカーディガン、デニムパンツにスニーカーを履いた彼女はシンプルな格好をしていた。
耳元の…壱馬さんとお揃いのピアスと、ささやかなネックレスが、華やかさを演出していた。
その格好の何が……あ…。
樹「……白Tデニム…」
陸「そう！だから一回でいいからカーディガン脱いでってお願いしてたの！」
変なこと想像しないでよ！って言った陸さんだけど、扉の外から聞いたらあれは絶対勘違いする。
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彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！どんな展開になるか想像してくださるとなんか照れくさいです笑 楽しみにしてくださってて嬉しいです、どんな展開になるかお楽しみに！ (8月29日 10時) (
レス) @page48 id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - うわぁ〜これはいっちゃん来るのかな？？壱馬くんかな？？違う展開なのかなぁ、、🤔💭楽しみです〜 (8月29日 1時) (レス) id: 343c46a3b9 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！ちょっとずつですがいろんな関係が動いてます…！この３人のもどかしい感じをもう少し味わっていただけたらと思っています！ぜひ今後も呼んでくださると嬉しいです！ (8月23日 23時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 昨日からもうドキドキが止まらないです〜！！！いったいどうなるの藤原樹！！！壱馬さん…いや壱馬くんんん！！！！って感じです本当毎日ありがとうございます！！ (8月23日 21時) (レス) @page38 id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - みうらむさん» コメントありがとうございます！樹くんのターンお待たせしました！少しずつですが樹くんと主人公ちゃんとの関係が明かされて行く予定ですので、お楽しみに！ (8月21日 23時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年8月2日 19時
