＊１９４話 ページ45
…でも……。
私の記憶が正しければ…
三代目さんのヘアメイクだったことは、誰にも話していないはずなのに。
なんで、藤原樹が知っているんだろう…。
あ、もしかして初めて会った日、酔っ払っていろいろしゃべっちゃったのかな。
それとも……。
壱「…Aさん？」
「…いえ…大丈夫です」
心配してくれた壱馬さんに笑みを返して、水を飲んだ。
気のせい、か。
きっとどこかで話しちゃったのね、私。
そう思い込むことにしよう。
その日の飲み会は、夜の１２時を回る前に解散した。
何人かのメンバーさんは別の店で飲みなおすらしい。
私は明日朝早いから、家に帰ることにした。
送る、っていろんなメンバーさんに言われたけど
スキャンダルが面倒だから断って一人で帰ることにした。
壱「ごめんAさん、本当は送りたかったけど、北人が潰れちゃって」
「ふふ、大丈夫ですよ。むしろ吉野さんは大丈夫ですか？」
壱「酒弱いのに久しぶりに大人数で飲むから調子乗ったみたい笑 ホンマにごめんな」
「いえ、壱馬さんもお気をつけて」
壱「ありがとう、絶対タクシーで帰ってな」
過保護な壱馬さんに頷いてタクシーに乗り込む二人を見送った。
…壱馬さんにはタクシーで帰れって言われたけど。
ちょっと酔っ払ってるから、風に当たりたい。
サラッと皆さんの輪を抜けて、タクシーが多い通りに行くと言って、挨拶をして歩き出した。
ちょっと酔いが覚めたら、そこからタクシーに乗ろう。
たまにはこうして夜風に当たるのもいいなぁ。
こんな時間まで飲んだの、久しぶりだし。
酒で赤くなった頬を冷たい風が撫でる。
楽しかったな、今日…。
緩みそうな口元を手で隠して歩く。
…そうしていると…道を塞ぐようにたむろしてる人たちが居た。
全員酔っ払っていて…なんだか嫌な雰囲気。
何とか避けながら歩いていく。
「なぁ、今の…」
「すっげぇ美人…」
「行っちゃう？」
そんな声が後ろからして、身震いした。
どうしよう、スマホで近くの交番を調べたけど…
ちょっと遠いかも。
それならコンビニに入って…。
「ねぇねぇ！お姉さんさぁ〜、今１人っしょ？」
そんな軽い声に振り向くことなく歩き続ける。
「おーい無視すんなよ」
「俺らと今からの飲まね？」
「１人寂しいっしょ」
うるさい声に、耳を塞ぎたくなる。
あぁもう最悪、大人しく壱馬さんの言う通りにすればよかった。
自衛のじすらなってないじゃない。
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彼岸花(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！大好きだって言ってくださって本当に嬉しいです！私のペースでのんびりやっていきたいと思います！夏休み期間に入ったらまたたくさん投稿したいと思っているのでよろしくお願いします！ (8月2日 19時) (
レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - いつも楽しく拝見してます。本当に大好きな作品です。彼岸花さんのペースで！！これからも応援してます。 (8月2日 1時) (レス) @page50 id: 094c8809cf (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - y0u（よぅ）さん» コメントありがとうございます！テストで更新滞ってしまうの本当に申し訳ないです>< なんとか再試ないように頑張りますので気長にお待ちいただけると幸いです！ (7月25日 18時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
y0u（よぅ）(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰ってます！！ テスト、頑張ってください！！笑 (7月25日 14時) (レス) @page42 id: 424b4648f0 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！お久しぶりです、お忙しい中作品を読みに来てくださって嬉しいです！ありがとうございます！これからも自分のペースで頑張っていきたいと思いますので、また読みに来てくださると嬉しいです！ (7月19日 0時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年7月4日 19時
