＊１７７話 ページ28
「…この前の…」
樹「…うん」
「…あの時は…その、ありがとう…。おかげでいろいろと前に進むことが出来た」
樹「……そう、それなら良かったじゃん」
「結局今の仕事は辞めて…前の職場に戻ることにしたの」
樹「………え…」
彼が目を丸くした。
前の職場…人間関係で辞めたって話したし、そりゃ驚くわよね。
「私、前は芸能人のヘアメイクとして働いてて…」
樹「……………」
「…それで、お世話になったところから戻ってこないかって声かけられたから、戻ることにしたの。人間関係で悩んでいた人は…問題行動起こしていなくなったみたいだし」
樹「……え」
あんまり、HIROさんからしたら話してほしくなかったことかもしれないけど
説明責任がある。
「…それで、ここからが本題なんだけど」
すぅー…はぁー…。
大きく深呼吸をして…
彼の目を見返した。
「……来月から…その…THE RAMPAGEさんの専属ヘアメイクになった…」
樹「………えっ」
彼はポカンとしたまま固まってしまった。
いや、そうだよね、いきなりこんなこと言われたらビックリするわよね。
私もいまだにビックリしてるし。
樹「マジ！？」
ガタッと音を立てて立ち上がった彼にさらに驚いた。
すぐに座りなおしたけど…。
え、そんなに驚いた…？
彼があんなに取り乱した姿を見たことがなかったから…尚更。
樹「じゃあAさん、俺らと仕事すんの？」
「え、えぇ…」
樹「そう、なんだ…戻ってくるんだ…」
「…？？」
樹「…いや、良かったね。再就職先決まって」
「それは…うん。HIROさんからいきなり電話来たときは心臓爆発するかと思ったけど」
あの人から直々に連絡来るときなんて、相当ハッピーなことか、相当ヤバいことかの二択でしょ(ド偏見)
フッと小さく笑った顔は…なんだか優しい表情をしていた。
就職先が見つかったのはいいことなんだけど…。
「…それでね、壱馬さんのことなんだけど…」
樹「………うん」
「私この前壱馬さんと会ったの」
樹「……うん」
「その時私…今までありがとうさようなら！って言ってお別れしたんだけど…」
樹「え、そうなの」
「気まずいわよね…気まずいわよね！！」
思い出しただけでも恥ずかしくなる。
ちょっと泣くレベルまで感傷に浸っていたのに。
もっと距離が縮まるだけとか恥ずかしい！！
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彼岸花(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！大好きだって言ってくださって本当に嬉しいです！私のペースでのんびりやっていきたいと思います！夏休み期間に入ったらまたたくさん投稿したいと思っているのでよろしくお願いします！ (8月2日 19時) (
レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - いつも楽しく拝見してます。本当に大好きな作品です。彼岸花さんのペースで！！これからも応援してます。 (8月2日 1時) (レス) @page50 id: 094c8809cf (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - y0u（よぅ）さん» コメントありがとうございます！テストで更新滞ってしまうの本当に申し訳ないです>< なんとか再試ないように頑張りますので気長にお待ちいただけると幸いです！ (7月25日 18時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
y0u（よぅ）(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰ってます！！ テスト、頑張ってください！！笑 (7月25日 14時) (レス) @page42 id: 424b4648f0 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！お久しぶりです、お忙しい中作品を読みに来てくださって嬉しいです！ありがとうございます！これからも自分のペースで頑張っていきたいと思いますので、また読みに来てくださると嬉しいです！ (7月19日 0時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年7月4日 19時
