＊１６３話 ページ14
家に帰ると、ここ最近は寂しかったけど
今日はそんなことはなかった。
これもあの男のおかげだと考えるとなんとなく悔しいけど
事実でもあった。
あの後二人で普通にご飯食べて現地解散した。
一応あの人はRAMPAGEのメンバーだから。
送るって言ってくれたけど、スキャンダルなんて面倒なものに巻き込まれたくないから断った。
ソファーにだらりと寝転ぶ。
程よく酔っていて心地がいい。
お風呂入って化粧を落として
そろそろ有給休暇終わるし
その前に転職サイト見ておかないと…。
スマホで転職サイトを見漁りながら考える。
「…仕方ないこと、だよ」
自分の幸せを考えていても
思い浮かぶのは…壱馬さんのこと。
転職したら壱馬さんはもちろん…長谷川さんとも会えなくなる。
大切な大切なお客様二人の、あの笑顔を見れないと思うと胸が苦しくなる。
けど…私が居ても、あの場所じゃ彼らは笑顔になれない。
きっと何があってもあの時のことを思い出してしまうだろうし…。
それなら、私がいる意味はないから。
…最後に、挨拶だけでも出来たらいいな…。
せめて…壱馬さんだけでも…。
……なんて、一番無理か…。
そんなこと考えていた時だった。
スマホが震えた。
「…え…」
なんで…この人が、いきなり…。
思わずガッチリ固まってしまったけど
慌てて電話に出た。
「……もしもし、望月です…」
？「もしもし……あぁよかった、電話番号変わってなかったんだね」
久しぶりに聞くこの人の声に、心臓が凍ったような感覚になった。
「っっ！ご無沙汰しております…HIROさん…」
H「ふふ、そんな堅くならないでよ」
前に…お世話になっていた職場の方。
私を、スカウトしてくれた恩人…。
彼の言葉一つ一つに、私の心臓は緊張で跳ね上がる。
バクバク心臓が鳴って、ソファーの上で正座になった。
H「久しぶりだね…もう五年以上前か…」
「…そう、ですね…」
H「あれから音沙汰なしだったもんね」
「っすいません…」
H「あ、ごめん、別に責める気はなかったんだよ…あんなことがあったしね」
「……いいんです、あれは私が…」
…話していて…今日の藤原樹の言葉を思い出した。
『他人の悪意は自分のせいなんて考えてたら…壊れちゃうよ』
『Aさんを傷つけたやつにまで…そんな優しくしないでよ』
……そっか。
あの言葉は…今の私だけじゃなくて
五年前の私にも言ってくれてたのかな…。
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彼岸花(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！大好きだって言ってくださって本当に嬉しいです！私のペースでのんびりやっていきたいと思います！夏休み期間に入ったらまたたくさん投稿したいと思っているのでよろしくお願いします！ (8月2日 19時) (
レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - いつも楽しく拝見してます。本当に大好きな作品です。彼岸花さんのペースで！！これからも応援してます。 (8月2日 1時) (レス) @page50 id: 094c8809cf (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - y0u（よぅ）さん» コメントありがとうございます！テストで更新滞ってしまうの本当に申し訳ないです>< なんとか再試ないように頑張りますので気長にお待ちいただけると幸いです！ (7月25日 18時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
y0u（よぅ）(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰ってます！！ テスト、頑張ってください！！笑 (7月25日 14時) (レス) @page42 id: 424b4648f0 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！お久しぶりです、お忙しい中作品を読みに来てくださって嬉しいです！ありがとうございます！これからも自分のペースで頑張っていきたいと思いますので、また読みに来てくださると嬉しいです！ (7月19日 0時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年7月4日 19時
