百八十四通目 ページ35
確かに私は…壱馬くんとの結婚はまだ考えていない。
…多分そういう未来が全然見えていない。
彼らはこれからもっと人気になっていくだろうし、まだまだ結婚するには若いし。
ゆっくりお付き合いして、彼がそろそろいいかなって思った時にできたら、そりゃ嬉しいって思うよ。
無理でも、紙の契約しないで一緒に居れれば、それでいい。
たとえ結婚しなくても…あの人と別れるなんて選択肢はない。
「もったいないな〜登坂さんも」
…なにも、もったいないことなんてない。
思わずビールをごくごく飲んでしまった。
なんでこんなにもやもやするんだろう…。
「ちょっとA大丈夫？」
「…ごめん、なんかムカついちゃって」
「本当よね、デリカシーなさすぎでしょ」
結婚したって、きっと今となにも変わらないのに。
「Aちゃん、これあげるよ」
そう考えてた時、山中さんにいきなり手を取られて、何かを握らされた。
「え、え？」
「本当はAちゃんが俺に注がなきゃダメなんだけど、特別だよ笑」
そう言った山中さんは、私に握らせたグラスに日本酒を注ぎ始めた。
…これだから飲み会は嫌い。
…とりあえず一口飲んでみるけど…。
いや辛い！！
これ水割りでもロックでもないストレートのお酒だから…
飲み込むので精いっぱいだ…！
あー…これは嫌な予感する…。
その嫌な予感は見事に的中した。
水を飲みながら酒を飲んでたけど、ちょっと減ったらすぐに注がれて、空になる未来が見えなかった。
もういいって言ってるのに、聞きやしない。
飲まないようにしてたら飲むのを催促されるし、本当に最悪…。
「桃花ちゃんごめん、ちょっと肩借りる」
「いいけど…アンタ顔真っ赤よ、一緒に帰りましょ？」
「桃花ちゃん、そういうのは俺がやるから」
「A彼氏いますから」
「大丈夫大丈夫、どうせ結婚しない相手でしょ？」
「……だから、A今幸せだって言ってるじゃないですか」
「…え？」
「A、スマホ借りるよ」
「ん…も、桃花ちゃん…？」
私のスマホを取って、どこかに電話する桃花ちゃん。
ヤバい、楽な体制とると一気に酔いが回ってくる。
「もしもし、Aの同僚の島崎です。Aが酔わされて潰れたので迎えに来てくれませんか」
「………！？……！」
「○○という居酒屋です。△△駅の近くにあります」
「………、……」
ピッと電話を切って、私にスマホを返す。
い、今の電話…。
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玲生(プロフ) - もーーさいこうでした！！！ (5月1日 22時) (
レス) @page47 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！応援ありがとうございます、活力になります！新作もぜひ覗いて見てください！ (2023年4月11日 10時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - コメント失礼します！完結おめでとうございます！この作品が更新される度にドキドキワクワクしてました😆これからもから陰ながら応援しております！新作楽しみです💗 (2023年4月11日 7時) (レス) @page47 id: 44272a33cd (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - みーこさん» コメントありがとうございます！結婚後のお話は考えていませんでしたが前向きに検討したいと思います！新作もぜひ覗いて見てください！ (2023年4月10日 9時) (レス) @page47 id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 完結おめでとうございます👏毎回、更新を楽しみにしてました。結婚後のお話を書いて欲しいです。新作も楽しみにしております。 (2023年4月10日 6時) (レス) @page47 id: 9ba221d380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年3月18日 18時
