百七十八通目 side川村壱馬 ページ29
壱「……結婚、か」
ボソッと呟いた俺の声に、全員の空気がシン…となった。
やべ、ぼーっとして余計なこと言ってた。
今は打ち合わせの休憩時間。
あの日の、幸せすぎる朝を思い出してたら、そんなことを口走ってた。
浦「え…もう結婚のこと考えてるんすか…」
壱「…なんでそんなドン引きしながら言うんだよ」
北「え、早くない？まだ付き合って一か月経ってないよね？」
壱「そうじゃなくて、この前一緒に朝ごはん食べてた時…」
昂「一緒に朝ごはん！？」
慎「ま、マジですか壱馬さん…」
彰「もうそんな進んでんだ…！」
フゥー！とか言って盛り上がるメンバーが、この時ばかりはウザったい。
本当に口を滑らせすぎだわ、俺。
北「で、食べてた時？」
壱「…あの人がボソッと新婚みたいって言ったんだよ」
浦「キャー！新婚みたいって！！」
壱「翔平うるさい」
浦「すんません」
その時俺も同じこと思ってた。
俺のビッグシルエットのトレーナー一枚で太ももまで隠れちゃうくらい華奢な彼女が
コーヒー飲みながらそう言った姿、正直めちゃくちゃ心臓キュンキュンしてた。
でも…
壱「慌てて訂正したんだよ、別に結婚したいとかじゃないって」
陸「え、Aさん壱馬のこと好きなんじゃないの？」
樹「壱馬さんと付き合ってて結婚したくないって、ある意味すごいっすね」
壱「…多分、俺の活動のこと考えて言ったんだと思う」
一緒に居れるだけで幸せだって笑った彼女だけど…
結婚したくないとは言わなかった。
別に、結婚願望がないわけじゃないんだろうし。
なかったら…俺と離れてあんな男と付き合ってないだろうし。
でも…俺も今すぐは結婚してあげられない。
彼女の幸せを願うなら別れたほうがいいかもしれないけど
そうやって後悔してきたから、もう絶対別れたくないし、俺と別れて結婚するとか許せない。
でも、俺の意思ばかり尊重して、彼女と考えを抑え込みたくない。
陣「めちゃめちゃええ人と付き合ってるなぁ、さすが壱馬の選んだ人や」
壱「…でも、年上だからか、あの人よく俺のこと尊重しようとして…我慢しようとするんですよね」
多分それは…今までの恋愛経験からそうなんだと思う。
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玲生(プロフ) - もーーさいこうでした！！！ (5月1日 22時) (
レス) @page47 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！応援ありがとうございます、活力になります！新作もぜひ覗いて見てください！ (2023年4月11日 10時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - コメント失礼します！完結おめでとうございます！この作品が更新される度にドキドキワクワクしてました😆これからもから陰ながら応援しております！新作楽しみです💗 (2023年4月11日 7時) (レス) @page47 id: 44272a33cd (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - みーこさん» コメントありがとうございます！結婚後のお話は考えていませんでしたが前向きに検討したいと思います！新作もぜひ覗いて見てください！ (2023年4月10日 9時) (レス) @page47 id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 完結おめでとうございます👏毎回、更新を楽しみにしてました。結婚後のお話を書いて欲しいです。新作も楽しみにしております。 (2023年4月10日 6時) (レス) @page47 id: 9ba221d380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年3月18日 18時
