百七十五通目 ページ26
「きゃっ！？」
壱「起きれないでしょ？リビングまで運んであげる」
そう言ってお姫様抱っこで私を軽々と抱き上げて運んでくれる壱馬くん。
…本当に王子様みたいで、カッコよすぎた。
リビングは整理整頓されていて綺麗だった。
ゆっくりソファーに降ろされて、温かいコーヒーを淹れてくれた。
ちょっとスパダリすぎない？
何もできない私のためにパンまで焼こうとしてくれてるんだけど！
何かお手伝いしたいのに、身体が痛くて動けない。
壱「いいから座ってて。昨日のお詫び」
そんな私を気遣ってくれる。
サラダとパンと目玉焼きを用意してくれた彼は…なんか手際がいい。
普段自炊してるのかな…。
こうして二人で朝食を取れるなんて…。
「…結婚したらこんな感じなのかな」
壱「…えっ？」
壱馬くんの困惑した声にハッとした。
今、何も考えないで発言しちゃった。
付き合ったばかりなのにもう結婚のこと考えてるとか、めちゃくちゃ重たい女じゃん！！
「ちっ、違う！えっと、な、なんか、新婚みたいだなって…」
ってこれも違う！！
上手い言い訳が思い浮かばない。
「べ、別に結婚を考えてるとかじゃなくてね！なんかそう思っちゃっただけっていうか…」
壱「…Aは俺と結婚したい？」
…危ない、コーヒーを吹き出すところだった。
直球な質問…。
いや、結婚…結婚は、そろそろ考えてる年齢だし、したくないわけじゃない。
素敵な家庭を築けたらいいなって理想はある。
正直ウエディングドレスにあこがれもある。
そりゃぁ…するなら壱馬くんとしたいよ…？
でも、絶対無理なのは分かってる。
「んー…私は壱馬くんと一緒に居れたらそれでいいかな」
別に結婚しなくても、一緒に居れたらそれだけで私は満足。
絶対しないとそばに居れないわけじゃないしね。
壱「……………」
「…壱馬くん？」
壱「…んーん、俺も同じ気持ち」
「ふふ、嬉しい」
こうやって笑い合ってる今が幸せ。
結婚のこと、考えないことはないけど。
私は壱馬くんの活動を応援してるし、意見を尊重したい。
結婚できないからって理由で、お別れだけはしたくない。
気長に行こう。
そう決めて、もう一度コーヒーに口を付けた。
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玲生(プロフ) - もーーさいこうでした！！！ (5月1日 22時) (
レス) @page47 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！応援ありがとうございます、活力になります！新作もぜひ覗いて見てください！ (2023年4月11日 10時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - コメント失礼します！完結おめでとうございます！この作品が更新される度にドキドキワクワクしてました😆これからもから陰ながら応援しております！新作楽しみです💗 (2023年4月11日 7時) (レス) @page47 id: 44272a33cd (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - みーこさん» コメントありがとうございます！結婚後のお話は考えていませんでしたが前向きに検討したいと思います！新作もぜひ覗いて見てください！ (2023年4月10日 9時) (レス) @page47 id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 完結おめでとうございます👏毎回、更新を楽しみにしてました。結婚後のお話を書いて欲しいです。新作も楽しみにしております。 (2023年4月10日 6時) (レス) @page47 id: 9ba221d380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年3月18日 18時
