百三十通目 side川村壱馬 ページ31
臣「メリクリ」
壱「メリークリスマス」
カツンっとグラスとグラスがぶつかって、音を立てた。
男二人でクリスマスイブの夜にご飯食べるとか寂しいって？
そんなことはない。
俺は尊敬する臣さんと飲みに行けて、すごく嬉しかった。
臣「悪いな、こんなクリスマスイブに誘って」
壱「嬉しいです、俺も夜はなんも予定なくて…笑 さすがに寂しいって思ってたんで」
今日はクリスマスらしく、赤ワイン。
臣さんは車だからノンアルコールだけど。
先輩がノンアル飲んでる横でアルコールを飲めるはずもなく、俺もノンアル。
さすが臣さんが連れてきてくれた店。
ノンアルでも美味しい。
臣「にしても壱馬みたいな男がクリスマス空いてるとか、本当信じらんねぇ」
壱「いやいや、こっちのセリフですよ」
臣「メンバーはみんな仕事とか入ってるし、今日は予定空いてる知り合いがいなかったんだよ」
そう言ってノンアルワインを煽る臣さんの喉仏が上下する。
…そっか。
今日はクリスマスイブ。
Aさんも、予定が埋まってるに決まってるよな。
チクチク痛む胸を忘れるように料理に箸をつける。
美味しい
美味しいのに、胸のもやもやは晴れない。
窓際の個室から外を見れば、チラホラと雪が降っていた。
壱「わっ、臣さん！雪ですよ！久しぶりに見ました」
臣「ふっ笑 雪ではしゃぐとか子どもか笑」
可愛いな、と笑いながら言った臣さんに少し恥ずかしくなる。
ホワイトクリスマス…。
今頃世のカップルはロマンチックな時を過ごしてることだろう。
臣「……Aと見たかった？」
壱「はい……えっ？」
臣「はははっ笑 どうした？今日は気ぃ抜いてんね」
壱「ち、違います！！」
からかうように笑った臣さんに黙り込む。
何素直にはい、なんて返事してんねん。
彼女は今、ほかの男と幸せにデートしてるに決まってる。
……俺から手放したんや。
これくらいの胸の靄は、我慢しないといけない。
…臣さんと一緒にいるのに、こんな気持ちを抱えてるなんて…。
自分でも呆れる。
…でもこの気持ちは誰にも消せる気がしなかった。
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彼岸花(プロフ) - riku推しさん» コメントありがとうございます！もう一気に書いちゃいました笑 ご心配ありがとうございます！私が楽しいと思う範囲で頑張ってるので大丈夫です！続編もよろしくお願いします！ (2023年3月17日 19時) (
レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！ようやくここまで来れました！続編もぜひ楽しみにしていてください！ (2023年3月17日 19時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
riku推し(プロフ) - 3話もありがとうございます！毎日の楽しみです！付き合う前も、あとも、2人の雰囲気はもちろん、周りの空気を想像してたら幸せな気持ちになります〜！次が楽しみなのは間違いなく本音ですが、無理ない頻度にしてくださいね！次の更新が待ち遠しいです♡ (2023年3月17日 18時) (レス) @page50 id: 6429ca0a87 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - やっとで、やっとでハピエンになりかけてる....！架空の物語だとわかってても2人の恋を応援しちゃいます！続きを楽しみにしています！頑張ってください！ (2023年3月17日 18時) (レス) @page50 id: b7702e35c5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - くま太郎さん» コメントありがとうございます！大好きだって言ってくださるなんて…！嬉しいです！とっても励みになります！これからも頑張ります！ (2023年3月15日 23時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年2月20日 18時
