百三通目 ページ4
「素敵なところ知ってるんだね！」
「…まぁね、少し前までよく来てたから」
いきなり寂しくなった声色に、地雷を踏んだと察知した。
あ、この店、元カノさんとよく来てたんだ…。
ズキっと胸が痛む。
彼自身無意識なのかもしれないけど…
女の勘って言うのかな、なんとなくそうなんだろうなって気づいちゃった。
…まだ付き合って一週間ちょっと。
二年付き合った彼女のこと、忘れられるわけもない、か。
「…今度は私がお店探しておくね。いいお店、いろいろリサーチしておく」
お兄ちゃんならいいお店たくさん知ってるでしょ。
この前の雑誌の代わりとしてお店の情報もらおう。
「え？気に入らなかった？」
「そんなんじゃないよ、ただ、今回はエスコートしてもらったから、次は私の番」
「そんな、気にしなくていいのに…」
…彼自身、やっぱり気が付いてないみたい。
今絶対元カノのこと考えてたって。
…それを責めることなんてできない。
だからこうして、あなたの気持ちにも私の気持ちにもフォローするように言葉を吐く。
「楽しみにしてるね」
「…うん、俺も楽しみ」
「ふふふ笑 デート中なのに、もう次のデートのこと考えちゃってる」
「はははっ笑 確かに、変な感じだな」
ようやく笑顔になった彼に、どことなくホッとする。
…頑張らなくちゃ。
私が幸せになるためにも、もっと努力しよう。
今の立ち位置に満足しちゃダメ。
もっと綺麗になって、もっと可愛くなって。
最近サボりがちになってたジムも再開して、美容にもっと気を遣おう。
そして…元カノを忘れるくらい、綺麗な人になって…。
私のこと、もっと好きになってもらえるように頑張ろう。
そしたらきっと、私も彼も幸せになれる。
だって、努力は必ず報われるはずだもん。
心の中で炎を燃やした。
「そうだ、クリスマスどうする？」
「え、気が早くない？」
「だって、クリスマスの予定は早めに入れておかないと！一人は嫌だよ？」
「分かってるよ笑 クリスマスディナーデート、予定に入れておいて」
「うん！それなら可愛い格好しなきゃね！」
「ふふ笑 クリスマスの話してたらすぐ近くだなって思うな」
「んふふ、きっとすぐだよ」
まだ二か月ちょっとあるけどね。
それまでにめちゃくちゃ綺麗になって見せるんだから。
頭の中でスケジュールを立てて微笑んだ。
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彼岸花(プロフ) - riku推しさん» コメントありがとうございます！もう一気に書いちゃいました笑 ご心配ありがとうございます！私が楽しいと思う範囲で頑張ってるので大丈夫です！続編もよろしくお願いします！ (2023年3月17日 19時) (
レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます！ようやくここまで来れました！続編もぜひ楽しみにしていてください！ (2023年3月17日 19時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
riku推し(プロフ) - 3話もありがとうございます！毎日の楽しみです！付き合う前も、あとも、2人の雰囲気はもちろん、周りの空気を想像してたら幸せな気持ちになります〜！次が楽しみなのは間違いなく本音ですが、無理ない頻度にしてくださいね！次の更新が待ち遠しいです♡ (2023年3月17日 18時) (レス) @page50 id: 6429ca0a87 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - やっとで、やっとでハピエンになりかけてる....！架空の物語だとわかってても2人の恋を応援しちゃいます！続きを楽しみにしています！頑張ってください！ (2023年3月17日 18時) (レス) @page50 id: b7702e35c5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - くま太郎さん» コメントありがとうございます！大好きだって言ってくださるなんて…！嬉しいです！とっても励みになります！これからも頑張ります！ (2023年3月15日 23時) (レス) id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年2月20日 18時
