五十七通目 ページ8
いきなりだけど午後休貰って指定されたスタジオに向かった。
急なことだったけど、営業成績がいいからかすぐに帰らしてもらえた。
…これもお兄ちゃんの影響が強いし、少ししか映らないならやっぱり協力したい。
そう思ってスーツ姿のまま電車に飛び乗って走ってスタジオまで向かった。
指定されたスタジオの扉を開けたらカメラとか機材とか人がいっぱい過ぎて
安易に引き受けたことをめちゃくちゃ後悔した。
その様子を見てビビってたらお兄ちゃんが駆け寄ってきた。
臣「この子です。モデルの代わりに来てもらうって言ってた子」
私の肩を抱いて監督さん？に差し出したお兄ちゃん。
本当に心臓がバクバクすぎて死ぬかと思った。
だってその瞬間、その場にいたスタッフさんとか全員こっちを見てたんだもん。
息が止まったよね。
「…さすが登坂くん！またかわいい子連れてきたね〜」
臣「はい、でも一般人ですから顔映さないであげてください」
「えーめちゃくちゃかわいいのに。目元だけでもダメ？」
臣「ダメです」
「じゃあ口元は？」
臣「口元なら…」
「え、あ…え？」
本当に緊張しすぎて何もしゃべれていなかった。
口元を映すという簡単な提案されているのに頭が動かない。
唇から下までならと、とりあえず頭を縦に振った。
「よし、じゃあ決まり！今日は外での撮影もあるからね！さっさと着替えとメイク済ませちゃって！」
臣「こっちだ、行くぞ」
そしてお兄ちゃんに手を引かれてヘアメイクさんを紹介されて、今に至る。
確かに普段とは違う、お嬢様みたいな恰好。
正直めちゃくちゃかわいいし乙女心がキュンキュン刺激される。
ピアス付けて、可愛らしい淡いピンクのミュールを履いたら…
自分史上最強に可愛い自分がいた。
ヤバい、ちょっとテンション上がっちゃってる。
メイクさんたちが可愛い可愛い言ってくれるのがさらにモチベを上げてくれる。
臣「お、いい感じに可愛くなってんじゃん」
「う、うん」
臣「ちょっとは自信ついた？」
「うん…いつもストレートだし、緩くカールついたら誰か分からないかも」
臣「いいね、よしじゃあ行くか」
「あ、ありがとうございました」
メイクさんたちにお礼を言ってそのままスタジオへ行った。
もうすでにダンスとかの撮影は終わってるらしい。
私何も分からないんだけど…なにすればいいんだろう。
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彼岸花(プロフ) - 夜宵-yayoi-さん» コメントありがとうございます！続編もよろしくお願いします！ (2023年2月19日 23時) (
レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
夜宵-yayoi-(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2023年2月19日 21時) (レス) @page50 id: 213e291fb2 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！続編も見ていただけると嬉しいです！！ (2023年2月19日 21時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2023年2月19日 19時) (レス) @page50 id: 1db2654d16 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！幸せになるまでもう少しかかりますので気長にお待ちいただけると幸いです！ (2023年2月17日 21時) (レス) @page46 id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年1月24日 18時
