五十二通目 side川村壱馬 ページ3
陣「なんか最近、めちゃくちゃ壱馬の機嫌がいい件について。誰か知ってる人！」
壱「…それ、本人のいる前でやります？」
当たり前のように手が上がらない状況に、陣さんが盛大なため息をついた。
壱「俺、そんなに機嫌よく見えますか？」
陣「じゃあ壱馬の機嫌いいとこ見た人」
昂「朝から鼻歌歌ってました」
龍「スマホ見てニヤニヤしてました」
壱「おいやめろ恥ずかしいだろ」
全部無意識だったんだけど。
メンバーの、しかも後輩に指摘されるとか恥ずかしすぎる。
力「あれじゃないの？新しいゲームが届いたとか」
壱「あー、そうっす。それっす」
陣「絶対嘘やん！！」
別にスマホ見てニヤニヤなんかしていない。
時々増えた連絡先を見ているだけ。
瑠「気になるからそろそろ教えてよ〜」
壱「え？うーん…」
全員の視線がこっちに集まる。
壱「ほんっとになんもないのに」
陣「怪しい！絶対なんかある！」
壱「もういいですって、なんもないって言ったらないんです！」
椅子から立ち上がってみんなの視線を振り切るように荷物を持って立ち上がった。
壱「次レコーディングなんで、行ってきます」
北「ちょ、待ってよ〜」
陸「頑なだなぁ」
そういいつつ見送ってくれるパフォーマーのみんなも、着いてくる北人と陸さんも深入りしようとしない。
…優しさにつけ込んでる気がするけど。
やっぱり誰にもバレたくない。
…今朝届いてた手紙。
時間なくて見れへんかったけど、
ポケットに…。
…ポケットに……。
ない！？
あれ！？
慌ててポケットの中を覗くけれどそこは空っぽで…。
胸ポケットにもほかのポケットにも全部手を突っ込むけどどこにもない。
ヤバい、どっかで落とした…？
今朝確実にジャケットのポケットに入れたはずだった。
カバンの中を見ても見つかんない。
どうしよ、最悪や。
あの人との手紙は絶対なくしたくないのに。
まだ、読んでないのに。
なんて書いてたんやろ…。
電話で直接手紙投函したって報告したのに、そのお返しの手紙なくしたとか…。
カッコ悪すぎる…。
北「ねぇ、Aさんって誰？」
壱「…Aさんは……ってなんで北人がそんなこと…！！」
北人の声に振り返ると…。
壱「あ！俺の手紙！！」
北人の手に、なくしたと思っていた手紙があった。
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彼岸花(プロフ) - 夜宵-yayoi-さん» コメントありがとうございます！続編もよろしくお願いします！ (2023年2月19日 23時) (
レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
夜宵-yayoi-(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2023年2月19日 21時) (レス) @page50 id: 213e291fb2 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！続編も見ていただけると嬉しいです！！ (2023年2月19日 21時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2023年2月19日 19時) (レス) @page50 id: 1db2654d16 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！幸せになるまでもう少しかかりますので気長にお待ちいただけると幸いです！ (2023年2月17日 21時) (レス) @page46 id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年1月24日 18時
