ケンカップルにご用心！【２】【新門紅丸】

番外編 2 ページ7

ザプゥゥン




紅丸｢‥‥‥‥‥あぁ、いい湯だ。」




幸運な事に今は貸し切り状態



疲れやストレスを発散するにはもってこいだ。




紅丸｢そういや‥‥Aが物欲しがんの珍しな。」




今思えばAは昔から物をあまり欲しがらなかったし、新しいものとかに興味を持たなかったな。




そんなAが言う位だからその‥‥ケッコンユビワ？が相当欲しかっただろう。




紅丸｢少し考えてやってもいいかもな。」





名前『こういうの『お揃いっ』て感じて仕事とかで離れていた時とかこれを持っていたら心が通じあえる気がするし。』





紅丸｢お揃い‥‥か。」





お揃いも悪くねぇな‥‥




ガラッ




｢おっ、紅ちゃんじゃねぇか！！」





紅丸｢‥‥‥‥‥‥そろそろあがるか。」





｢おいおいおい、久ぶりに会ったんだし寂しいじゃねぇか。」





この阿呆くさい男の名は｢神崎幸ノ助」52歳





噂話や流行りものに敏感で世話好きな男だ。





幸ノ助｢この時間に銭湯とは珍しいな紅ちゃん。」




紅丸｢たまたまだ。」




幸ノ助｢そうか〜ちなみに俺は毎日この時間帯に入りに来てたんだ。」




お前の風呂事情なんざ聞いてねぇよ




紅丸｢今度からこの時間帯に入りにくるの辞めとこう。」





幸ノ助｢何で！？」





こいつがいると今日みたいに絡んでくるからな




幸ノ助｢相変わらず冷てぇーな(笑)」





幸ノ助｢それよか聞いてくれよ‥‥見てくれよ！」




そういって幸ノ助は新聞紙を広げて見せた。




紅丸｢(何で風呂場に新聞持ってくんだよ。)」




幸ノ助｢今皇国ではこういう指輪が流行ってるらしいんだよ！！」




！！



紅丸｢(これはさっきAが欲しがってたケッコンユビワじゃねぇか)」





幸ノ助｢何だ紅ちゃん、この指輪に興味あんのか？」




紅丸｢はっ、興味なんざねぇよ。」




幸ノ助｢ふーん。さてはAちゃんに贈ろうとか思ってただろ？」




紅丸｢は？何言ってんだ！？！？」




幸ノ助｢声のトーンが少し高くなってる‥‥‥お前嘘下手だなぁ。」





幸ノ助｢ほら、あれだろ？祝言が近いからAちゃんが欲しがってたんりしたんだろ？」




当たってる‥‥‥



何でコイツはわかんだよ。




紅丸｢‥‥‥あぁ、そうだ。」




幸ノ助｢やっと腹を割やがったなぁ！！コンチクショめ！！」




とバシンっと音が響いた。




紅丸｢痛ってぇ‥‥‥‥何すんだよ。」




幸ノ助｢悪い、悪い！！嬉しくて‥‥つい‥‥な。」

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