ケンカップルにご用心！【２】【新門紅丸】

用心 63（最終回） ページ28

紅丸「‥‥‥でお前はどうなんだ？」



名前『何で今！？何故此ここで！？』



ちょっ紅丸さんアンタは一体誰なんですか？？



素直すぎて逆に怖いんですけど‥‥‥



紅丸「いいから俺の質問に答えろ！」



わぁお、これ逃げる手段ないじゃないですか！？



名前『えぇ‥‥‥と。』



紅丸「いいから、早く答えねぇか！！」



名前『もう！！急かすな！！』



名前『‥‥‥‥す、好きだよ(小声)』



紅丸「あ？何て言った？聞こえねぇな。」



いやいや、おかしいでしょ！？


今アンタに抱きしめられていて顔も近い状態なのに


聞こえない訳ないでしょ！？！？



紅丸「もう1回言ってくれ。」



こ、こいつ〜どこまで意地悪なんだ！！！



名前『好き！！紅丸の事が大好きだよ！！』



紅丸「馬鹿声がデケェよ！！」



チョップ



名前『った〜何すんの！？紅のお望み通り大きい声で言ったんだけど！！！』



紅丸「黙れ。」



そう言って私の頬を撫でる。



名前『な、なにしての！？！？』



紅の顔も真っ赤で私の顔も真っ赤になり



そして‥‥‥‥



紅の形のいい唇が近づいてくる。



名前『(うわっ、近い！！)』




‥‥‥‥あと数センチ









町民「んぉ〜！！紅ちゃんがAちゃんに
チューしようとしているぜぇ！！」



町民「おぉ〜やれやれ！！紅丸〜！！決めちまえ〜！！」



町民「紅いったれ〜！！」



町民「やるな〜紅〜！！」



バッ



私達はいっせいに離れた。




紅丸「うるせぇぞ！！テメェら！！」



と紅は顔も発火した。


そしてその辺に置いてあった植木鉢やら纏やら桶やら花瓶やらを発火能力で浮かせて町民を追いかけ回しに行った。



町民「わ〜！！紅丸が怒ったぞ〜！！！」



町民「顔真っ赤だぞ紅〜！！」



紅丸「お前ら逃げんじゃねぇ！！！」




名前『う、うわぁ〜ビックリしたぁ！！！』



さっきからずっとドキドキしてんだけど


すごく心臓が煩い。



町民「A姉ちゃん顔真っ赤〜！！！」


町民「蛸みてぇ〜！！」



と今度は小さい男の子にまでからかわれるはめに。




名前『ちょっ、うるさいよ！！待ちなさいチビっ子共〜！！！』



町民「この事街中にバラまいてやる〜！！」



町民「カメラでちゃんと撮ってあるからな〜！！」



何でこんな小さい子がカメラもってんのよ！？



意味分かんないんだけど！！




名前『それだけは辞めてください〜！！！』




そして後日この事が浅草中に広まり



『火消しバカップル』と呼ばれるようになったのでした。

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