無理 ページ18
アパートの階段を上るすると
春樹がドアの前に座り込んでいた。
貴「春樹?」
「やっと帰ってきた。おかえり」
そう言って春樹は微笑む
貴「ごめん…なさい。」
殴られるそう思って震えていた私だけど
「ん、入りなよ」
よかった。今日は優しい春樹が目の前にいる。春樹は私を誘導し家の中に入る。
ガチャ
ドサッ
ドアが閉まる音と同時に私の上に春樹が覆いかぶさった。何が起こったか理解が追いついていない私は声をだすことも出来なかった。
「……ら…もの」
とても小さい声だった
貴「春樹…?」
「裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者!!!!!」
そういい春樹は私の頬をぶった。
貴「痛ぁ…」
「Aは俺の事嫌いなの?俺だけって言ったじゃんなんで、なんで…」
俺だけ、なんでそんな言葉が呪文のように繰り返される
もうこのままじゃいけないんだ逃げなきゃ私はもう春樹のそばにはいられない
春樹が少し力を緩めた隙に春樹から逃げた。
そしてトイレの中に急いで入った鍵をかけても時間の問題だ。どうしようとぐるぐると回る頭その時
裕太の家を出る時にもらったあの紙切れを思い出した。もう頼れるのはこれしかない。今電話をかけなかったら裕太から、美咲から貰った言葉が全部無駄になる私は震える手を抑え裕太に電話をかけた
プルルル
プルルル
プルルル
お願い…!!出て!!!!!!
ガチャ
そう思った時トイレの扉が空いた
もう、もう無理だ…!!!!!
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作者名:とまと | 作成日時:2019年8月6日 8時