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『…あ、そう言えばローくん』
「なんだ」
『私ね、眠ってる時夢を見たの』
「夢？」
聞き返すローにAは頷き
夢の話をした。
夢の中で、Aの先祖と名乗る
"ヴァイス"と言う男の人が現れた事
そしてその彼の風貌が
以前、ローが見せた本に記載されたまんまだった事
また、A自身にその先祖の種族の血が
濃く流れているという事。
「やっぱり、お前…」
『うん。ローくんの見立て通りだったみたい』
「そうか…。だとすれば、その先祖が言っていた"ある一族"ってのも…」
『それ聞く前に姿消えちゃってたんだけど…』
きっとそれもローくんの見立て通りだと思う。
そう言ってAは隣に座るローを見遣った。
「まァ、今後また知らない内に体を乗っ取られて気絶ってのは避けて欲しい所だが。お前の先祖だ、悪いようにはしねェだろ」
『まァそうなんだろうけどさ。その度にローくんや麦わらの一味に迷惑かけるのはちょっとなァ…』
ヴァイスの話によれば、種族の能力を扱えるようになれば
気絶したりもしなくなるらしいが…。
今の所、その方法はA自身分からずにいる。
「俺は別に構わねェが。俺もどうにか探ってみる」
『うん、ありがとう』
「あと、その種族の末裔である事は、まだ麦わら屋の一味には黙っておけ」
『…え？なんで？』
「同盟を組んだとは言え、俺はまだこいつらを完璧に信用してる訳じゃねェ。…念の為だ」
そう言うとローはその場に立ち上がった。
「俺たちの目的は変わねェ。話すとして…その道中で見極めた後でも遅くはねェだろ」
『まァ、ローくんが言うなら。私はそれに従うよ』
「あァ。そうしろ」
それだけ言い残すとローは鬼哭を肩に担ぎ
甲板の中央へ向かって歩きだした。
その背中を見ながら
Aは眉を下げて笑う。
『もう既にローくんはルフィを信頼してるし、ルフィにも信頼されてるって気付いてないのかなァ…』
Aの零した小さな疑問は
誰の耳にも届くことなく
波の音にかき消されていったのだった。
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?f(プロフ) - すごく面白いです！続き待ってます！！応援してます！！ (1月13日 12時) (
レス) id: 942473c46c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - ベビーカステラさん、この小説はトラファルガーローオチですか？ (9月5日 12時) (レス) @page19 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - ベビーカステラさんこの小説はいつ更新ですか？続きが気になります🥺更新の続き頑張って下さい。楽しみにしています。待ってます🥰 (8月7日 14時) (レス) @page12 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 更新頑張って下さいね。待ってます(*^^*)応援しています。 (7月20日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ベビーカステラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» お返事遅くなりました！！すいません！コメントありがとうございます！頑張ります〜！！ (6月20日 11時) (レス) id: 58c35d3d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベビーカステラ | 作成日時：2023年5月29日 15時
