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「無理矢理連れて行くのは気が進まねェが…」
どうするのが1番いいのか
悩み続ける私にローくんは言った。
「お前をこの船に置いとくつもりも、"独り"にするつもりも毛頭ねェ」
『……それはつまり？』
「乗れ。俺の船に」
………それは"無理矢理"と言わないのか？
なんて思ってしまったけど。
そんな事よりも
「独りにするつもりもない」
ローくんのその言葉が嬉しかった。
『でも、いいの？私、ローくんみたいに強くないし』
「別に強くある必要はねェだろ。」
『でも、』
「何も俺は、お前に"海賊になれ"と言ってるワケじゃねェんだ。ただウチの船に乗ってればいい」
知らない街に独りで居られるより
安心だしな。
と、付け加えられた。
確かに、ローくんが傍に居てくれるなら
私自身も安心して生活出来る。
ローくんすごく強かったし。
この街で暮らして行くとして…
住む家や仕事を探したり
色々買い揃えたり全て1からのスタートになる。
この商船で貯めたお給料は
すぐに底を着いてしまうのがオチだろう。
それを考えれば、ローくんの提案は
とてもありがたい話だった。
『ローくん』
「……なんだ」
『足でまといになっちゃうかもしれないけど…。お世話になっても、いいかな？』
そう聞くとローくんは小さく笑い
「当たり前だろ」と言ってくれた。
そうと決まれば、荷物を纏めなきゃ。
肩から掛けていた毛布を退かし
座っていたベッドから立ち上がると
ローくんはバッと顔を逸らした。
「取り敢えず、着替えろ」
『…？』
「……お前、そんな切り刻まれた服でウチのクルーたちに会うつもりか」
『………ッ！！！』
ローくんが指さす箇所を目で追い…
慌てて毛布を肩から掛け直した。
話すのに夢中で忘れてたけど
私の服、所々破れてるんだった。
『…き、着替えます！絶対見ないでよ！？』
「見るかバカ。そもそも俺はガキの女に興味ねェと言っただろ」
と言いつつ、ローくんは律儀にも
此方に背を向けてくれてた。
その隙に棚から適当に服を取りだし
急いで着替える。
『もう大丈夫』と声を掛けて
いつも持ち歩いてる鞄に
必要最低限の物を詰め込んだ。
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ベビーカステラ(プロフ) - あんちょろさん» あんちょろ様！コメントありがとうございます！たった今、パスワード解除しました！これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2023年4月3日 0時) (
レス) id: 6cc3977ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪次のお話はパスワードついてましたがまだ編集中の未公開ということですか？ (2023年4月2日 0時) (レス) @page50 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ベビーカステラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、コメントありがとうございます！勿論、オチはローさんにする予定です！これからも読んでもらえると嬉しいですっ！ (2023年3月24日 9時) (レス) id: 58c35d3d2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2023年3月23日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベビーカステラ | 作成日時：2023年3月16日 13時
