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『大勢で囲む食卓って、なんか良いね』
「コレから嫌でもそれが日常になる」
『…ふふ。』
嫌だなんて思う日は
きっと来ないだろうけど。
そんな事を思いながら
また視線を前に向けたら
小魚が群れを生して目前を並んで泳いでいた。
その中に1匹だけ
遅れを取ってる魚がいて
何故かその子から目が離せず
目で追ってると
「なァ」とローくんの声が聞こえて
視線はそのまま『ん？』と返事をした。
「お前、アイツとはどんな関係だった」
『………アイツ？』
そこで初めてその魚から目を逸らし
ローくんを見遣る。
至極真面目な視線で私を見下ろしていた。
『アイツって？』
「…商船で世話になったと言ってた…」
『……あぁ、トルコの事？』
うーん、、どういう関係、か。
考えるように視線を宙に彷徨わせる。
私は一方的に「お兄ちゃん」のように
思っていたけど、、
向こうはどう思ってただろう？
「兄弟」っていうていで
10年近く過ごしていたけど
厄介な女の世話係になってしまったな。
とか思ってたかな？
それをそのまま伝えると
「…そうか」とだけ答えたローくんは
視線をまた前へ向けてしまった。
『なんでそんなこと聞くの？』
「ちょっとした興味だ」
『何の興味？』
「"10年もガキの世話が出来た奴"に対しての興味だ」
『あ、またガキって言った！3つしか変わらないじゃん！』
「3つも、だ。それに俺はそんなすぐムキにならねェ」
『………ッ！』
ちょっと小馬鹿にするみたいな目で
ニヤリと口角を上げたローくんに
何も言い返せないまま前を見た。
そう言えば本屋でもガキって言われたな。
思い出してローくんを見上げる。
『いいもん。ガキで結構！その分ローくんはおじさんって事になるからね！』
「俺は年相応だ。老けてるわけでもねェしな」
『………』
また何も言い返せなかった。
確かにローくんは年相応だし
なんなら若く見られてもおかしくない。
常に落ち着いてるし
きっと頭も良い。医者だし。
顔もカッコイイ部類に入るだろう。
色んな大人の女性に
言い寄られてきたんだろうな。
…って、私は何考えてるんだ。
視線を前に戻すと離れて泳いでいた魚は
いつの間にか群れに合流していた。
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ベビーカステラ(プロフ) - あんちょろさん» あんちょろ様！コメントありがとうございます！たった今、パスワード解除しました！これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2023年4月3日 0時) (
レス) id: 6cc3977ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪次のお話はパスワードついてましたがまだ編集中の未公開ということですか？ (2023年4月2日 0時) (レス) @page50 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ベビーカステラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、コメントありがとうございます！勿論、オチはローさんにする予定です！これからも読んでもらえると嬉しいですっ！ (2023年3月24日 9時) (レス) id: 58c35d3d2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2023年3月23日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベビーカステラ | 作成日時：2023年3月16日 13時
