空を呑む。40 ページ43
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「怪我のことは話さなくていいんですか？」
「Aくんならそれくらいわかってるんじゃない？」
ね、とこちらを見るケイトに頷き返し、先程のことを思い出す。
「ついさっき、スカラビアの寮生が狙われてね。あの様子を見るに、怪我は故意のものではない」
「ついさっき！？ その人は大丈夫なんですか？」
「あぁ、身代わりを出したから」
俺がいるスカラビアに手を出すなんて、いい度胸をしている。そうクツクツ、と笑い声を零せば、誰かが後退った音が聞こえる。
「それで、Aさんも狙われるかもしれないので……」
「＿＿いや、それはない」
即答した俺に怪訝そうな顔や不思議そうな顔を向ける面々を一瞥し、先程の考えを口にした。
「本当にスカラビアを潰したいなら真っ先に俺を狙うはずだ。だというのに、俺はまだ狙われていない。つまり、奴らには他の狙いがある」
「……成程。なら、何が狙いなんでしょう？」
少なくとも、スカラビアは元から眼中にはないのだろう。言わばおまけ、やってもやらなくてもいい存在。
そんな存在から一矢報いられたとき、彼奴らはどんな表情をするのだろうか。
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彩崎葉(プロフ) - 暁月さん» コメントありがとうございます！ そう言って頂けて嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張りますね！ (2020年5月7日 18時) (
レス) id: 1804e781e9 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - 夢主君の性格がドストライク…！！更新頑張って下さい、陰ながら応援しております…！！！ (2020年5月3日 9時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩崎葉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時：2020年4月14日 23時
