空を呑む。01 ページ4
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冷たい風が頬を撫でていく。
目を閉じれば風が自身を包み込み、少しの浮遊感を生み出した。
「A！ こんな所で何してんだ？」
「ん？ あぁ、カリムか」
寮の外に座り爛々と輝く星々を眺めていると、空の輝きに負けないくらい明るい、ルビーの瞳が俺を見つめてきた。
「あれ、それは？」
「腹が減ったからな！」
「……ジャミルに怒られても知らないからね」
止めないんだな、とカリムはこちらに視線を向けながら大きく口を開けて、手に持っていた料理を投げ込んだ。
十中八九ジャミルの作ったものだろうが、もう夜も遅い。今ジャミルが作った、というわけではなさそうだ。
「我慢させるのも酷だし、今からジャミルを呼ぶのも迷惑だろ」
「Aは優しいな！ で、1人で何してたんだ？」
「星を見てただけ。けど、そろそろ寝るよ」
カリムを付き合わせたらジャミルに怒られそうだ、と苦笑を零せば、彼は無邪気な笑顔を浮かべて寮の中へと消えていく。
俺はもう一度星空へと視線を向け、彼の背を追うようにゆっくりと歩きだした。
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彩崎葉(プロフ) - 暁月さん» コメントありがとうございます！ そう言って頂けて嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張りますね！ (2020年5月7日 18時) (
レス) id: 1804e781e9 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - 夢主君の性格がドストライク…！！更新頑張って下さい、陰ながら応援しております…！！！ (2020年5月3日 9時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩崎葉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時：2020年4月14日 23時
