空を呑む。13 ページ16
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「__どうぞ、Aさん」
授業が終わった瞬間急いできたのであろうアズールは、はぁはぁと荒れた呼吸を繰り返しながら1つの瓶をテーブルに置いた。
そんな状態でも微笑を浮かべるその精神は尊敬する。
「対価は?」
「ユニーク魔法、と言いたいところですが……そこまで高価なものでもないので」
顎に手を当てて対価を考えている彼を一瞥してから、淡い紫色をしたその液体を口に含む。
魔法薬特有の形容し難い不味さが口の中に広がり、思わず顔を顰めた。
この不味さは分かっていても慣れそうにないし、できれば慣れたくない。効果を重視しているのは仕方がないが、少しくらい改良してくれてもいいのではないか。
「元凶の情報と……今日の放課後にモストロ・ラウンジに来て頂ければ、それで構いません」
「あれ、それだけでいいんだ?」
「Aさんですし。それに、対価は確りと元凶さんから頂きますので」
程々にね、と呆れたように呟けば、清々しいほどの笑みを向けられた。
__俺を怒らせた上にアズールに取り立てられるなんて、本当ご愁傷様。
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彩崎葉(プロフ) - 暁月さん» コメントありがとうございます! そう言って頂けて嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張りますね! (2020年5月7日 18時) (レス) id: 1804e781e9 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - 夢主君の性格がドストライク…!!更新頑張って下さい、陰ながら応援しております…!!! (2020年5月3日 9時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩崎葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時:2020年4月14日 23時