空を望む。11 ページ14
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『……俺、今誰にも会う気ないから』
「そうは言ってもな……。スカラビア寮生がお前のことを尋ねてきて、俺も困っているんだ」
本当に何があったんだ、と耳に伝わってくる気だるげな声に問いかけた。
さっきから慌ただしく走り回っているスカラビア寮生は可哀想なほど顔を青く染め、何処にもいないAの名前を叫び続けている。
普段の彼らとの様子の違いに、すれ違う人全員が目を剥いていた。
『スカラビア寮生が失敗したやつに巻き込まれた』
「巻き込まれた……って、大丈夫なのか!?」
『トレイ、叫ばないで』
あー耳が……、と小声で何か言っているのが聞こえるが、今はどうでもいい。
失敗に巻き込まれた、ということは魔法薬学の授業か。飛行術なら上手く躱すだろうし、錬金術の授業はなかったはずだ。
『__まぁ、トレイならいいか。俺、それのせいで女になってるんだよ』
うちの馬鹿共に会いたくないし、厄介な輩に絡まれたくないから隠れてる、と心底嫌そうな声が告げる。
……確かに、隠れていた方が賢明かもしれないな。
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彩崎葉(プロフ) - 暁月さん» コメントありがとうございます! そう言って頂けて嬉しいです。応援ありがとうございます、頑張りますね! (2020年5月7日 18時) (レス) id: 1804e781e9 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - 夢主君の性格がドストライク…!!更新頑張って下さい、陰ながら応援しております…!!! (2020年5月3日 9時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩崎葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時:2020年4月14日 23時