今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:14,163 hit
小｜中｜大
翼を。128 ページ12
.
「朝からAがボクの部屋にいるなんて、不思議な感じがするね」
「まぁ、2人で話すこともあまりないですし……」
朝、東さんの部屋にお邪魔した。
昨日誘われていたけれど、結局夜遅くまで考え事をしてしまったから今日行く、と朝食後に言うと、東さんは今すぐおいで、と笑いながらオレの手を引いた。
「来てくれなかったから、てっきり嫌われてるのかと思ったよ」
「いや、そんなことは……。ただ耽っていたら時間が経っててて、」
「ふふっ。ごめんね、少し意地悪しちゃった。天馬から話は聞いてるよ」
朝起きたらLIMEが来ててね、と東さんは柔らかく笑う。
あの後、天馬くんはすぐ部屋に帰ったけど、オレはその場に留まって、静かに夜空を眺めていた。
思うことはたくさんあった。けれど、夜空に輝く月を見ていれば、段々と整理されていった。
「ねぇ、A。少し、ボクの話を聞いてくれないかな」
君には聞いておいてほしいから、と彼は目の前で消えていきそうなほど儚い笑みを浮かべた。
「ボクの家族は、全員飛行機事故で亡くなったんだ」
「……え、？」
「そのときボクは風邪を引いて家にいたから、1人だけ助かった」
.
ラッキーアイテム
テント
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とまと。 - 更新待ってます！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 5e107264c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩崎葉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時：2019年12月8日 10時
