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いつもどこかしらで顔を合わせる小笠原先輩は、今日はいない。
なんなんだよ。
散々人をからかって、面白がって。
あの手は確かに先輩だと思う。根拠とかないけど、直感的にそう思った。
菜「………あれ」
三階の廊下からちょうど見えた、二階のとある教室。太陽に照らされてキラキラ光る髪。急いで階段を降りて二階の廊下を走る。一番端だから、……図書室？
そっとドアを開けると、独特な匂いが鼻を掠める。奥まで進むと、古いソファーが一つ。
菜「……せんぱい、」
ソファーに横になって目を閉じている小笠原先輩。しゃがんでその顔をじっと見る。優しく頬に触れてみた。先輩が私にやったのと、同じように。
海「……小学生のくせに寝込みを襲うなんて、ませてるね」
菜「…起きてたんですか」
海「どうしたの？」
菜「……探したんです」
からかわれても、面白がられてるだけでも、嬉しく思ってしまう。小笠原先輩がいないと、つまらない。こんな風に思うようになったのはいつからだろう。
菜「……先輩と、仲良くなりたいって思って」
いつだったか、小笠原先輩が言った言葉。ちらりとこっちを見た小笠原先輩は、またいつもの笑みを浮かべて起き上がった。
海「…じゃ、今日デートしよっか」
「……迎えに来てくださいね」
海「…ふふ、素直だね。可愛い」
私の頬に触れる細い指。やっぱり、あの時と同じだ。
こうなる事なんてわかってたような小笠原先輩の笑顔。その余裕そうな微笑みに私が勝てる事なんて、きっとないんだ。
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海くんと小学生 ＊＊fin
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咲希(プロフ) - 6人でトリプルデートしてるのみたいです！ (2017年12月17日 18時) (
レス) id: c8f4f6a9de (このIDを非表示/違反報告)
Rizu N(プロフ) - カイ番すごく良かったです！タクヤ番も良かったけどカイの違う一面が見れて面白いって言うか見ていてもし自分がと思う凄くしんせんでした！またカイ番が出たら絶対見ます！これからも頑張ってください!! (2017年11月2日 21時) (レス) id: beae5afa3e (このIDを非表示/違反報告)
田中れな - 続編ありがとうございます！楽しみにしています！ (2017年5月22日 5時) (レス) id: 2b82d704e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な な . | 作成日時：2017年5月21日 22時
