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「由香!稜雅くん!」
由「あ、おはよー」
稜「おー、おめでと」
「え?」
拓弥から電話で聞いた。と稜雅くんが笑う。情報が早いな…
稜「今までに聞いた事ないデレッデレした声出しちゃってさ、ほんと聞かせてあげたい」
由「えー?聞いてみたい」
拓「俺もー」
稜「……ひぇ〜拓ちゃん………」
拓「…お前本当に余計な事言うなよ……」
拓弥くんが稜雅くんの首に腕を回す。稜雅くんはすごく苦しそう。
拓「……俺らの事より自分と尾崎の事心配すれば」
稜「な、はぁ!?」
拓弥くんが耳打ちすると稜雅くんは顔を真っ赤にした。そういえば、海くんは…と辺りを見渡すと、少し先に歩いてる海くんを見つけた。けど、私よりも先に海くんに追いついたのは拓弥くんで。
拓「海、」
海「あ、おはよ」
海くんは私達を交互に見ると、ふふっと笑った。
海「やっとだね。おめでと」
海くんが優しく私の頭をぽんぽんと撫でる。浮気にはならないでしょ?と笑ったあと、拓弥くんの髪をぐしゃぐしゃにした。
海「拓弥〜。泣かせたらダメだよ」
拓「当たり前だろ」
海「……泣かせたら俺がもらっちゃうよ」
拓「は、おい」
楽しそうに笑った海くんが拓弥くんの肩を叩いて先を行く。何話してたの?と拓弥くんに聞いたけど、教えてくれなかった。
○○
海「いてっ、」
ドン、と身体に衝撃が走る。廊下での出会い頭でぶつかってしまったようで、女の子が俺を見上げる。
海「ごめんね、大丈夫?」
「……大丈夫、です」
差し出した手を恐る恐る取る彼女。ありがとうございました、とろくに俺の顔を見ないで走って行ってしまった。足元に落ちていたノートを拾い上げる。
海「…字、汚な」
自然と笑みが零れる。一年生か。…後で届けてあげよう。
稜「…なんか海楽しそうだね?」
海「んー?別に」
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な な .(プロフ) - まいめろさん» コメントありがとうございます!それぞれのお話後日公開しようと思います! (2017年5月20日 22時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
まいめろ(プロフ) - この話大好きで更新楽しみにしてて、今回終わってしまったけど本当に面白い作品でした!!出来れば稜雅くんと由香ちゃん、海くんと女の子のお話も読んでみたいです!! (2017年5月19日 6時) (レス) id: 5d49ea269e (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - 田中れなさん» 大好きと言っていただけて嬉しいです( ; ; )頑張ります! (2017年5月5日 22時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - エムさん» ありがとうございます( ; ; )暖かいお言葉ありがとうございます!頑張ります^_^ (2017年5月5日 22時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
田中れな - な な .さん» このお話大好きです!更新頑張ってください!応援してます^^ (2017年5月5日 14時) (レス) id: 2b82d704e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:な な . | 作成日時:2017年4月17日 22時