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拓弥くんは私達の所まで来ると突然動きを止めた。かと思ったら、せわしなく頭を掻いたり髪をいじったり。
「拓弥くん何してたの?」
拓「あ、いや、ちょっと」
「ちょっと?」
拓「………色々」
海「まあ拓弥も来た事だし、良かったよ。あと三十分くらいあるから拓弥も準備しな」
拓弥くんも椅子に座って、鏡を見てさっと髪を触ってすぐに鏡を閉じた。…拓弥くんかっこいいからそんなにあれこれやらなくていいんだな…
「………」
拓「………」
海「………」
それから約15分、無言の空間。拓弥くんがそんなに喋らないのは普通だけど、海くんはなんで喋らないんだろう…いつも二人楽しそうに話してるのに。だんだんこの沈黙も辛くなってきた……
「出場者とサポートの生徒は体育館袖に移動してくださーい」
「………行こ、っか……」
拓「………」
海「……行こ」
海くんが先に控え室を出た。拓弥くんは立ち上がったけど、動こうとしない。
「拓弥くん?行こ?」
拓「……A」
「ん?」
拓「これつけといて」
拓弥くんはいつも自分の腕につけている二つの深い緑色をしたブレスレットの一つを、私の腕につけた。光に当たるとキラキラするそれは綺麗で、拓弥くんにすごく似合うなと思っていつも見ていた物だった。
「え?でも…」
拓「いいから」
「…うん」
どこか満足気に笑った拓弥くんがドアの方へと向かって行く。その後ろをついて行くと、拓弥くんが不意にこっちを見た。そして、小さい声で、
拓「……さっきは言えなかったけど、すげー可愛いよ」
耳を真っ赤にした拓弥くんが駆けていく。
……ずるい。そんな私はきっと耳も、顔までもが真っ赤なんだろう。
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な な .(プロフ) - まいめろさん» コメントありがとうございます!それぞれのお話後日公開しようと思います! (2017年5月20日 22時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
まいめろ(プロフ) - この話大好きで更新楽しみにしてて、今回終わってしまったけど本当に面白い作品でした!!出来れば稜雅くんと由香ちゃん、海くんと女の子のお話も読んでみたいです!! (2017年5月19日 6時) (レス) id: 5d49ea269e (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - 田中れなさん» 大好きと言っていただけて嬉しいです( ; ; )頑張ります! (2017年5月5日 22時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - エムさん» ありがとうございます( ; ; )暖かいお言葉ありがとうございます!頑張ります^_^ (2017年5月5日 22時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
田中れな - な な .さん» このお話大好きです!更新頑張ってください!応援してます^^ (2017年5月5日 14時) (レス) id: 2b82d704e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:な な . | 作成日時:2017年4月17日 22時