嫌い。2

79話 泉side ページ33

あれ、今日もAは休みですか……。
体調大丈夫でしょうか。
心配です。

タ「Aちゃん大丈夫かな。今日も
学校休んでるんでしょ」

ぱ「早く学校来れたらいいですね」

ア「Aのことだしさ
大丈夫だろ笑」

先「泉、これプリント。」

泉「はい？」

先「泉に届けてきて、部活はいいから！」

泉「わかりました。」

俺は部活を抜け出してAの部屋に向かう。

ピンポン

貴「はーい。」

ガチャ

泉「A」

貴「そっ奏……」

Aはあんまり元気なさそうだったし
泣いていた。

泉「A？どうしたんですか…
泣いてますよ」

貴「えっ……」

もしかして気づいてなかった……

部屋に上がらせてもらって話を聞いていた。

貴「馬鹿みたいでしょ。
こんなことでどーでもよくなって
気が強くて暴力的な自分ほんと大嫌い」

泉「我慢しなくていいと思います。
俺はどんなAでもそばにいます。
俺に会いたくないときは距離だっておきます。
だから無理はしないでください」

貴「なんであんたは……奏は優しいんだよ。
奏が突き放してくれたら楽なのに」

俺はAにキスをした。

奏「馬鹿なんですか？好きな人を突き放したりするわけないでしょ」

貴「…………」

Aは黙って泣いていた。
気が強くて暴力的でも
やっぱり泣いてしまうとこは
女の子だった。

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