今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:23,016 hit
小｜中｜大
14 ページ14
・
「外行きたいなぁ〜」
「俺も！潤くんと遊びたい〜」
ズキズキする頭に響く声。
うるさい、と小さく呟くけれどかき消される。
「はーい、ご飯の時間だよ〜」
「あっ、先生！外行きたいんだけど！！」
「先生、潤くん元気になったよ？？」
「ん〜……じゃあ、熱なかったらな」
テーブルに何か置かれた気配がしたけど布団に潜ったまま隣の会話を聞く。
「熱ないなぁ……じゃあ、行ってこい！」
「やったぁ〜！！」
足音が近づいてくる。
布団を勢い良く剥がされ医者と目が合う。
「こーら、食べないと」
無理やり起こされて箸を持たされる。
「お腹空いてない」
「少しだけでもいいから、ね？」
ほらほら、と器を俺の前にチラつかせる。
「いらないって」
床に箸を落としてまた俺は布団に潜った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻宮 | 作成日時：2018年3月11日 18時
