検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,884 hit
小｜中｜大

. ページ9

.









彼女と連絡が取れなくなったのは、
彼女から貰ったコートを着ても寒さを感じるようになった、１２月のこと









「神ちゃん、あいつのことなんか知らん？」








紙パックのジュースを飲みながら、
神ちゃんは目を逸らした

ただその表情は、知らないというより、



隠しているという方が適当だった。









「神ちゃ...」
「あいつのことや、きっともうちょっとで帰ってくるわ」









嘘を付けない奴だと、知った。

けれど

たまに、優しい嘘を付く奴だとも知った。









彼女もまた同様に、優しい嘘を付く人だった。









.

.→←.



→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って！｜面白い！→ )

点数: 9.6/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
アイコン この作者の作品を全表示｜ お気に入り作者に追加｜アイコン 感想を見る
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム： 感想：  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名：鵲 | 作成日時：2019年12月4日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。