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「なんやねんこれ、」









『大毅へ


この手紙を大毅が読んでるってことは、
きっと私はこの世にいません。

ドラマみたいだね
1回言ってみたかったの。』









溢れる涙が、彼女の涙の跡と重なる







病気、隠し事、嘘、愛してる、ごめんなさい









「なんやねんこれ!」









行き場のない苛立ちを、
目の前にあった写真立てにぶつけようとして



写真の中の眩しい彼女の笑顔に
その苛立ちは、涙に変わる



歪んで重なった景色は、輪郭が掴めないまま消えていく



 





「…っ」








その日は、とても寒い冬の日だった。









とても綺麗な雪が、降っていた









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作者名: | 作成日時:2019年12月4日 11時

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