【トリップ】嘘つきテディの幸福理論【ｲﾅｽﾞﾏｲﾚﾌﾞﾝＧＯｷﾞｬﾗｸｼｰ】ｐａｒｔ５ (ページ30)

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幸福理論９５ページ30

「“イナズマジャパン”のメンバーを救え。それが、“今”の俺のミッションだ」

「･･･イナズマ、ジャパンの･･･？」
「それが終わったら･･･俺はどうなるんだろうな」

何気なく呟いてみる。
実際俺はトゥルーエンドなんか知らない。
その場の空気にただ身を委ねているだけ。
そんな俺に･･･終わりはあるのか？

「帰る方法が見つかっていない、ってことですよね？」
「･･･まぁ、そうなるだろうな」

手がかりが何もないってことだ。

剣城は顎に手を沿え、俯く。

「･･･じゃあ、明日･･･調べてみます？」
「･･･は？」

思いがけない言葉に俺は拍子抜けした声が出た。
明日、調べる？えっ、それって･･･

「明日、練習はOFFですから、帰るための手がかりとか、探してみます？」
「で、でも手がかりって言ったって」
「Aさんの住んでいた世界にとってここ(俺たちの世界)は二次元･･･つまりアニメの世界ですよね？」
「そ、そうだけど」

なら、と言って剣城は俺の手を引き、立ち上がらせた。

「“この世界”と“その世界”は、一致しているんじゃないんですか？」
「！･･･そうか、アニメは創られた世界。なら、そのモデルになっているところがあるはず…！」
「そういうことです」

その、手がかりとなるところに行けば、帰る方法を見つけられる！･･･はず。

「でもいいのか？折角の休み･･･」
「俺はAさんの笑顔が見たいんです。だからいいんですよ」

微笑む剣城。
ふと、一真と重ねた。

『俺は沖田の笑顔が見たい』

グッと拳を強く握った。

「一真･･･」

なんだか、虚しく感じた。