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独り善がりの恋 #1 ページ1

私には好きなひとがいる。

それは…。



「菜々ちゃん」

「は、ハルちゃん…!」



平坂ハル。

私と同じ16歳高校1年生。

黒髪ボブの前髪パッツンの美少女。

ほんっとうに可愛い。

私の、一目惚れだった。

音楽を聴くという趣味も共有出来て、仲良しだと思ってる。

そして、私は彼女を愛してる。

あわよくば、彼女に出来たら、なんて思っていた。

ハルちゃんとラインしてる時、すっごく楽しくて。

彼女が笑うと、本当に幸せで。



「菜々ちゃん、好き〜っ!」

「わ、私の方が大好き!!」



こんな軽く交わす言葉でさえ心踊って胸が高鳴る。

ドキドキして。

そして遂に。




「あ、あのねハルちゃん…」

「なあに?」

「も、もし私がハルちゃんのこと好きって言ったらどうする……?」



*

*

*



「わ、私ね…」



淡い期待を、



「か、彼氏がいるの…」



抱いていたんだ。

独り善がりの恋 #2→



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作者名:ゆきふじひな | 作成日時:2020年5月27日 19時

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