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藍沢と冴島たちがストレッチャーで骨折患者を運び込んできた。
「宮元望海さん、十七歳
呼吸、循環とも安定してます
妊娠十五週です」
冴島の言葉に「妊娠！？」と藤川は大げさに反応してしまう。
思わず藤川は足元にあったバケツにつまずいた。
「うわっ」
「何やってんの」と緋山が舌打ちした。
「そんなんじゃフェローたちに示しがつかないわ
ちゃんとしなさい、藤川」
フェローもだが、藤川にも不安になるA。
ぼそっと緋山がつぶやいた。
「十七歳か・・・」
そこに横峯が遅れてやって来る。
息を整えると、治療に加わろうとする。
その青白い顔を見て白石が尋ねた。
「大丈夫？」
「すいません
大丈夫です」
二人の会話を聞いていた藍沢が、患者に視線を落としたまま冷たく言い放つ。
「乗り物酔いするヤツがフライトドクターになろうとか、どうかしているな」
表情をこわばらせる横峯と灰谷を見て白石は言う。
「ファーストミッションで緊張するのは当たり前よ
どうしてそんな言い方するかな」
ムッとする白石を気にも留めず、藍沢は指示を出して行く。
「足関節の開放骨折だ
洗浄の準備」
「聞いてないし」
そんな中何もしようとしないフェローたちにAは指示を出す。
「誰か、FASTして」
「あ、FASTします！」と灰谷が動く。
「誰か、神経ブロックしてくれ」
藍沢の指示に名取と横峯が視線を交わす。
名取は隣の灰谷の手から超音波検査のプローブをさりげなく取り上げる。
「胎児も確認します」と患者の腹に当てる。
そして名取はお前がやれよと無言の圧力をかける。
「
わかるな」
「あ、はい！」
灰谷がびくんと体を震わせ、麻酔の用意を始めた。
一方名取はモニター画像を確認じ、緋山に胎児の状態を告げる。
「あー、見えました
元気ですよ」
横峯はまだやるべき仕事を見つけられずに突っ立ている。
そんなフェローを見て、Aは頭を抱えた。
これじゃまだ私たちがフェローだった頃のほうが使えていたと思うわ。
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きり(プロフ) - あいかさん» コメントありがとうございます！最後までなかなか長いとは思いますが応援のほうお願いいたします！ (2017年10月1日 17時) (
レス) id: 3d2cc09ab2 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続きがかなり気になるので更新最後まで頑張ってください応援しています！！！ (2017年9月29日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
きり(プロフ) - 沙良さん» コメントありがとうございます！楽しみにしてくださってる読者様がいてくださると、更新の糧になります。これからも、よろしくお願いいたします。 (2017年9月28日 16時) (レス) id: 2c225e91e3 (このIDを非表示/違反報告)
沙良 - 他にあまり見かけない設定で続きがたのしみです。更新頑張ってください、続き楽しみにしてます。 (2017年9月28日 10時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)
きり(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえるととてもうれしいです！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします！！ (2017年9月28日 4時) (レス) id: 2c225e91e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きり | 作成日時：2017年9月27日 18時
