断頭台で待ち合わせ (ページ38)

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ほつれたリボン　３－③ ページ38

ドラコが「あいつの顔を見たか？あの大まぬけの」と笑い、他のスリザリン生まで囃し立て始めた。へー、ロングボトムの肩を持つの？パーバティったら、まさかあなたが、チビデブの泣き虫小僧に気があるなんて知らなかったわ──パーキンソンの冷やかしに、パーバティ・パチルは顔を赤らめて俯いた。
　シャルルは真後ろの姦しい騒ぎに気が滅入っていたので、ドラコが「ごらんよ！」と遠くの草むらの中から何かを拾ったのには冷たい眼差しを向けてしまった。高々と掲げた思い出し玉はきらきらと陽に輝き、ポッターの「マルフォイ、こっちへ渡してもらおう」という静かな声がよりいっそう劇的に聞こえた。二人に注目が集まる。

「それじゃあロングボトムが後で取りに来られるところに置いておくよ。そうだな……木の上なんてどうだい？」
「こっちに渡せったら！」

　ドラコはひらりと箒に乗った。樫の木の梢と同じ高さまで舞い上がり、そこに浮いたまま「ここまで取りに来いよ、ポッター」と煽る。グレンジャーはポッターを止めようと叫んだが、彼はどこか魅入られような目で箒を見つめると、それに跨って風を切りたちまち上昇する。
　箒を上向きに引っ張ってさらに高いところへ飛び上がれば、シャルルの周りにいた片側の女子生徒が息を呑み、もう片方の面からきゃあきゃあと歓声が上がった。ウィーズリーの声がひときわ大きく響く。

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