気持ち ページ24
さっきまで夕方だった空が、そこからすぐに日が落ちた。不破くんと繋いだ手だけが暖かくて、雪がチラつく程の寒さだ。
「とーちゃーく！！どうかな？」
「うわぁきれい！！！」
ショッピングモールからすぐ近くにこんな綺麗なイルミネーションスポットがあった事を私は知らなかった。
「喜んでくれてよかった！冬はやっぱイルミネーションかなぁ…って！」
「うん！すごく綺麗！！あと…今日はありがとう！とっても楽しかった！」
「俺も楽しかった…Aちゃん最後にわがまま言っていい？」
「ん？」
「ぎゅってしていい…ですか？」
イルミネーションの光に照らされた不破くんの顔が、少し赤く染まっているのが分かった。寒さで赤くなっているのかな？もし、寒さじゃないなら、私と同じ理由で赤くなったのかな？
前に不破くんに抱き締められた時は、落ち込んでた時でドキドキより安心したのを覚えている。改めて聞かれると恥ずかしくて仕方ない。
「…いいよ」
「え？ほんと？いいの？」
「うん…」
「じゃあ…失礼しまーすっ」
頭1つ高い不破くんから抱きしめられると、香水の匂いに包まれる。
「…俺ね、最近ずっと明那に嫉妬してた」
「明那？！なんで？」
「Aちゃんに大切にされてるから」
「…そうかなぁ？明那は弟みたいだからだよ」
「俺は？俺も弟っぽい？」
「…いや不破くんは「やめよ！俺その先聞いたら後悔しそうだし！」後悔？どうして？」
「ひみつ！」
不破くんの言ってる事が少しも分からなかったけど、少し寂しそうな顔をしていた事だけは分かった。
「くしゅん」
少し薄着をして来た自覚はあったけど、雪が舞う寒さで風邪を引かない訳がなかった。
「うわっ！風邪引いちゃった？大丈夫？可愛い服着てきてくれたけど、今日はちょっと寒かったかなぁ？」
すぐ自分の上着を脱いで私に掛けてくれた。
「おいで…帰ろっか？」
手を差し出している不破くんに手を重ね、手を繋いで家に帰る道についた。
家の前まで来ると…
「Aちゃん？」
「なに…？！」
不破くんに呼ばれて顔を見ると、唇に不破くんの唇が重なった。
「明那には内緒ね？…ただいまー」
捨て台詞の様に家に入って行く不破くん。私は顔を真っ赤にして玄関の前に立ち尽くした。
「あれ？ふわっちAさんは？…わっ？！Aさん何してんの？」
勢い良くドアが開き明那から不思議がられる。
「あ、明那、た、ただいま」
「変な喋り方！おかえり」
明那の顔を見れなかった。
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陰玖(プロフ) - うぉわぁ！！！！！！飯屋マジで好きだからありがてぇ…愛され系苦手だったけどこのお話はスイスイ読めました！！！！応援してます！ (2022年8月13日 23時) (
レス) @page34 id: 2a080b2c68 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - ゆきさま。さん» 応援ありがとうございます☺️！！更新頑張ります‼︎ (2022年6月6日 12時) (レス) id: e42f337f72 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきさま。(プロフ) - うわあああ！！mesiya推しの私からしたら最高です😭この後の展開がめちゃくちゃ気になる😭更新頑張ってください😭 (2022年6月5日 21時) (レス) @page33 id: 1b51703f3c (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - さばさん» ありがとうございます☺️更新が遅くて申し訳ないです😭 (2022年5月26日 12時) (レス) id: 0dd565598f (このIDを非表示/違反報告)
さば - もう,ほんとに最高です😭続きが楽しみです！ (2022年5月18日 17時) (レス) id: 3847dbe43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りょう汰 | 作成日時：2021年12月2日 12時
