あの日のこと ページ17
不破くんから 明那 と聞いて、思い出さないようにしていた明那とも向き合わなければいけないと思った。不破くんはうちにいる間はリビングで寝てたり、たまに私と一緒に寝る事もあったが、明那の部屋は全く使っていなかった。私も勿論入った事がなかった。ふと、明那の部屋に入ろうと思った。
ドアノブに手をかけて、ゆっくりとドアを開けた。私が買い揃えた家具と、当日脱ぎ捨てたと思うスウェットがそのまま床に散らかされていた。
「全くもう…明那は」
脱ぎ散らかしたスウェットや靴下を拾うと洗濯機に入れた。脱いだ服から香る明那の匂いに、思わずスウェットの上着に顔を伏せた。
ピンポーン
悪い事はしていないが、何となく後ろめたさもあり、肩がビクッと動いた。この時間の来客…？誰だろう…片手にスウェットを持ったまま、玄関の重い扉を開いた。
「はーい…どちらさま……え？」
「…Aさん、久しぶり……」
明那が申し訳なさそうに俯き立っていた。
「…え？なんで？」
「…ごめん」
「…明那？？」
「…」
とりあえず玄関に入れ、1段低い玄関先にいる明那を見ていた。
「荷物…取りに来たの？……って言っても荷物はそんな無いよね？！あ！ご飯食べる？今日はパスタで…」
気まずさをどうにかしようと早口でベラベラと喋った。玄関からキッチンに行こうと振り返り、明那に背を向けた時、急に抱き締められた。
「…ごめん、Aさん、俺……寂しい思いさせちゃったよね…ごめん」
「…え？」
プルプルと震えて力無く抱き締める腕に、頭がフリーズした。
「…俺の話聞いてくれる？あの日のこと…」
「…話してくれるならこのまま話して」
「…わかった…えっと…」
明那がぽつりぽつりと話してくれた話はこうだった。
＊＊＊
明那side クリスマス
目覚ましが鳴る。今日は１限から授業があった。Aさんが起きるよりもずっと前に起きて家を出た。今日の俺の予定は、授業の後の数時間友達と昼間からカラオケでクリスマスパーティする予定だった。けどAさんの予定あるから、俺は途中で抜ける。だから呑まないと決めてた。俺お酒弱いし。
「だーから！俺は呑まないの！今日は！」
「いいじゃん！呑めよ！すこしだけでも！！」
無理矢理呑まそうとする友達に、イライラしながらもそろそろ抜ける時間だ。
「俺そろそろ…」
抜けようとした時、ドアからクラスの女子が複数名やって来た。
「え？！アッキーナ帰んの？！」
ここで計算が狂った。
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陰玖(プロフ) - うぉわぁ！！！！！！飯屋マジで好きだからありがてぇ…愛され系苦手だったけどこのお話はスイスイ読めました！！！！応援してます！ (2022年8月13日 23時) (
レス) @page34 id: 2a080b2c68 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - ゆきさま。さん» 応援ありがとうございます☺️！！更新頑張ります‼︎ (2022年6月6日 12時) (レス) id: e42f337f72 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきさま。(プロフ) - うわあああ！！mesiya推しの私からしたら最高です😭この後の展開がめちゃくちゃ気になる😭更新頑張ってください😭 (2022年6月5日 21時) (レス) @page33 id: 1b51703f3c (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - さばさん» ありがとうございます☺️更新が遅くて申し訳ないです😭 (2022年5月26日 12時) (レス) id: 0dd565598f (このIDを非表示/違反報告)
さば - もう,ほんとに最高です😭続きが楽しみです！ (2022年5月18日 17時) (レス) id: 3847dbe43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りょう汰 | 作成日時：2021年12月2日 12時
