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「ん、ここでしょ？」



3階に着くのなんて分かりきっていたけどすぐで、ほぼ会話なんてしないで終わった



『うん、ありがと』


「いーえ」




そう言うと、じゃって背を向けるから『まって、』と何故か呼び止めてしまった




「なに？」


『や、あの、さ』



別になにか言いたいことがあったわけじゃない
けど、なんだか別れが惜しくて引き止めてしまった

だから、なにと言われると何も無いのが事実



『なんでもない。ごめん』


「ふは、なにそれ」



そう笑うと開いていた距離を縮めて



「おやすみ」



って



ふわっと笑った北斗に少し胸が鳴った

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作者名：かす | 作成日時：2021年4月12日 10時

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