悪い噂 (ページ4)

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「みんな盛り上がってるか～？」

そうマイクを通して言う樹くんの隣をなんとかゲットして彼を見つめていると肩に手が回った

「Aちゃんもなんか頼む？」

そうメニュー表を一緒に見ながら距離を詰めてきた樹くんにただ耳を赤くすることきか出来なかった

「ふは、まじで可愛いね」

きっと彼には私はその辺と女と同じように見えてるんだろうなぁ、と思うと切なくなるけど彼の目に映れるだけ幸せだと思ってしまうのは恋に落ちてしまったからだろう

「Aちゃん可愛いからちょっと興味あるかも」

そう怪しく樹くんが笑ったと同時に反対側に座っていた北斗から飲み物を渡される

「貴方さっき相当飲んでたからソフドリね」

『ちょ、私まだ飲める！』

「だーめ、自分見失われても困るから」

「お？北斗、随分Aちゃんの肩持つじゃん」

‘‘ 狙ってんの？ ’’ なんて笑う樹くんに素早く反応しようと振り向くと

「樹に惚れてる女に興味はないよ」

と北斗の方から断られた

『っなんで私が拒否られてんのよ』

そんな私の言葉はみんなの楽しんでいる声によって掻き消された