もがきながらみる夢 ページ6
Side Takuya
パタン……
閉じた扉の向こうで、太陽を抱き泣き続けるAが容易に想像出来て。
グッと胸を掴まれた気持ちになる。
4「ざけんなよ……ふざけんな!」
ガシャン!
近くにあったものを蹴り倒し、怒りをぶつける。
4「……っ……」
仲間を殺した罪悪感と。
亡くした仲間への嫉妬で狂いそうで。
4「稜雅を殺したやつを許さねぇって言いながら……俺だって一緒だよな……」
太陽へ投票した。
差し迫った状況であったとしても人狼だという決定的な決め手があった訳でもないのに……
この手で殺したわけじゃなくても、同じだ。
4「何がしてぇんだよ……犯人は。」
ぼたぼたと溢れてくる涙は止まらない。
4「ごめん……太陽……ごめん……A……」
こんな俺はAと一緒に帰ることが許されるのだろうか。
悔しくて悲しくて
それでも生きたくて、Aを手に入れたくて。
生にしがみついて仲間を捨てた自分がやり切れなくてものに当り散らした。
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Orin(プロフ) - 鎖骨ちゃんさん» コメントありがとうございます。面白いと言って頂けてとても嬉しいです。コメント、励みになります。のんびりではありますが更新は続けていきますのでぜひまた読みに来てください (2019年4月11日 2時) (レス) id: c85c65d7e8 (このIDを非表示/違反報告)
鎖骨ちゃん(プロフ) - とても面白いです。更新楽しみにしております!! (2019年3月1日 17時) (レス) id: b22569305a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Orin | 作成日時:2019年2月17日 2時