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切ない独白 ページ23

Side Yusuke

ずるい願いだってことは知ってた。

でも、今だけは僕のものでいてほしくて。

だれにも渡したくない宝物。

小さいころからたった一つだけ守りたかった大切な宝物。

この気持ちが報われなくてもいいって思ってた。

それなのに僕のことを好きだなんていうから…欲張ってしまう。

好きで、好きで好きすぎて。

全部ほしくなって。

NOを言わせないように何度もキスしてその言葉を奪う。

6「好き…A、好きなんだ」

キスの合間にささやく言葉。

伝えても伝えても足りないくらいなんだよ。

6「ごめん、ずるいよね。でも、俺を拒否しないで」

俺を見上げるその潤んだ目も、少しだけ困ったように寄せられた眉も。

触れれば響くその鼓動も。

全部全部魅惑的で僕を男にする。

もう、拒否なんてできないのはもう確信に近い。

だってAはきっと僕に罪悪感も好意もあるのだから、断れるような理由なんて持ち合わせてないでしょう?

きっと、君はこれから生きる中で僕を忘れられない。

こうして刻み付けて、俺は永遠になるから。

そのまま二人裸で抱き合えば言葉以上の感情が伝わるはず。

嘘も、本音も全部ごちゃまぜになってたった一つのことが伝わればそれでいい。

そのためにお互いを包むすべてを脱ぎ捨ててつながる。

途中でAが初めてだなんて気づいたときにはより一層、僕が永遠になれる気がして。

ただただうれしかった。

ねぇ、A。

いつか君に僕以上に好きな人ができたとしても。

君の中に呪いのように息づいて、僕を忘れられなければいい。

誰かと体を重ねる度、今日の初めてを君が思い出せばいい。

ごめんね、きっと君の思う僕とはかけ離れているよね。

最期まで優しい幼馴染でいられなくてごめんね。

君を帰すために→←最期のお願い



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Orin(プロフ) - 鎖骨ちゃんさん» コメントありがとうございます。面白いと言って頂けてとても嬉しいです。コメント、励みになります。のんびりではありますが更新は続けていきますのでぜひまた読みに来てください (2019年4月11日 2時) (レス) id: c85c65d7e8 (このIDを非表示/違反報告)
鎖骨ちゃん(プロフ) - とても面白いです。更新楽しみにしております!! (2019年3月1日 17時) (レス) id: b22569305a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Orin | 作成日時:2019年2月17日 2時

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